この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる「ひとまず安心しました」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「ひとまず安心しました」とは?意味
「ひとまず安心しました」とは、「とりあえず安心しました」との意味の慣用句です。
「ひとまず安心しました」における「ひとまず」とは、「とりあえず一区切りをつけること」や「完全ではないが、概ね良いと思われること」を意味する言葉です。
平仮名表記で問題はありませんが、漢字では「一先ず」と書きます。
また「安心しました」は言うまでもなく、「気にかかることがなく、心が落ち着いた状態になること」を意味する「安心する」の過去形表現です。
従って、「ひとまず安心しました」とは、「とりあえず安心しました」や「一応、安心しました」との意味になるのです。
「ひとまず安心しました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
先に「ひとまず」とは、「とりあえず」の意味だと記しましたが、この「とりあえず」の言葉は、目上の人に使うのは、失礼だとされており、そこでビジネスシーンでは、便利な言葉として「ひとまず」がしばしば使われます。
しかし、この「ひとまず」は敬語ではないので、目上の人に「ひとまず」を使う場合には、もちろん前後の文章を敬語表現とする必要があります。
従って「ひとまず安心しました」を目上の人に使う場合には、「ひとまず安心いたしました」と、「する」を謙譲語の「いたす」に換えた表現を使うべきと言えます。
また、この「ひとまず安心しました」や、その敬語表現の「ひとまず安心いたしました」は、ビジネスにおいてクレームや大きな課題に直面し、非常に心配していたことが、一応危機的な状況を脱した様な場合に使われます。
「ひとまず」大きな心配や危機的状況を脱しただけなので、その後も善後策や再発防止策を講じる必要があることも少なくありません。
この表現を使うタイミングでは、完全に安心できる状態になった訳ではないとも言えます。
「ひとまず安心しました」を使った例文
・『取引先が発注先を他社に切り替えるとの話がありましたが、何とか取引は継続してもらえるそうです。それを聞いて、ひとまず安心しました』
・『ひとまず安心しましたと胸を撫でおろし、こんな事態が再発しないように対策を講じました』
「ひとまず安心しました」の類語や言い換え
「ひとまず」の類語としては「とりあえず」や「一旦」や「さしあたって」や「一応」や「先ずもって」等が挙げられます。
従って、これらの類語の後に、「安心しました」を付ければ、「ひとまず安心しました」の言い換えとすることが出来ます。
また「安心しました」は「安堵しました」や「ほっとしました」と言い換えることが出来るので、その前に「ひとまず」や、その類語を付けて言い換えることも出来ます。
まとめ
「ひとまず安心しました」とは、「とりあえず安心しました」との意味の慣用句です。
完全に課題が解決して全く心配がない状態ではないが、危機的な状況を脱することが出来た際などに、使われる表現です。