ビジネスで使われる「メリット」とはなにを意味する言葉なのでしょうか。
こんかいは、「メリット」の意味と類似表現について解説します。
「メリット」とは?
「メリット」とは、「利点」を意味する言葉です。
「メリット」の使い方や使われ方、使うときの注意点
何か物事をやるとさまざまな反応が起きます。
反応の中にはいいものもあれば悪いものもありますが「ある物事に対して発生する利点や得」を指す言葉が「メリット」です。
「メリット」が多ければ多いほどやったほうがよく、「メリット」が少ないならやったとしても得は多くなく見合わせたほうがいいかもしれません。
ビジネスにおいて「メリット」という場合は「利益」や「便益」など「直接的にプラスに働くもの」という意味合いで使われますが、本来の「メリット」はもう少し幅広い意味を持ちます。
行動に対する利益や自分にとっての利点だけではなく「長所」「見るべきところ」「評価点」といったような肯定的な意味合いをあらわすのが「メリット」の本来の意味合いです。
例えば「運動するメリット」という場合「健康になる」「やせる」と言った直接的な得以外にも「好きなときにできる」「費用がかからない」「楽しい」といった楽しみや嬉しさも含まれます。
もう少し詳しくいうと「メリット」とは「肯定」であり「否定」の反対にあたります。
得の反対は「損」ですが、メリットの反対は必ずしも損ではないので損得の観点だけで「メリット」を考えるのは間違いです。
やったほうがいい、それを選んだほうがいいなど選択を後押しするようなプラスの評価が「メリット」なので仮にそれを選ばなかったとしても損失が発生するわけではありません。
それを選ぶ上で利点の多いほうがいいのは事実ですがそのまま利益や価値として発生するのではなく、使ったりやったりするのに都合がいいような条件や特徴を指して「メリット」と表現します。
「メリット」を使った例文
・『プレゼンでは具体的なメリットを提示するのが重要である』
・『メリットがないのならやる意味がない』
・『本体が小さく場所を取らないのがメリットだ』
・『メリットばかり挙げられると話が上手すぎて逆に疑わしく思ってしまう』
「メリット」の類語や言いかえ
・長所
「人や物が持つ強み」という意味の言葉です。
そのものが持つ有利な点をあらわす言葉で「メリット」が結果として期待される利点を指すのに対し、こちらは役立てられる優れた才能を意味します。
・デメリット
「欠点」を意味する言葉です。
「メリット」の反対の意味を持つ言葉で物事を比較するときは「メリット」と「デメリット」を比べて双方の違いを見比べます。
・取り柄
「優れたところ」を意味する言葉です。
相対的な意味合いで使われる言葉なので平均より劣っていてもその人持つさまざまな特徴のうち取り立てて優れたところが「取り柄」です。
まとめ
「メリット」はビジネスで頻繁に使われる言葉であり常識として知っておく必要があります。
物事の価値を判断するときには必ず使用される表現なので正しい意味を覚えて使いましょう。