「あいにくのお天気ですが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「あいにくのお天気ですが」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネスで「あいにくのお天気ですが」と前置きをすることがあります。

意味や使い方、言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。

「あいにくのお天気ですが」とは?

はじめに「あいにくのお天気ですが」「あいにくの」「天気ですが」の2つに分割することができます。

「あいにく」とは都合の悪い様を現しており「残念ながら」と読みかえることもできます。

また「お天気ですが」の部分は、「お天気です」「が」を付与しており、次につながる文章が逆説的なものになることを示唆しています。

また、「あいにく」は、漢字にすると「生憎」であり、語源は「あや(ああ)、にくい」とされています。

そのため、「あい」の部分は感嘆詞です。

漢字の場合に「生」になっているのは、当て字であるとされています。

「あいにくのお天気ですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

それでは「あいにくのお天気ですが」のビジネスでの使い方・使われ方は、どのようなものがあるのでしょうか。

例えば、取引先に訪問した際に「あいにくのお天気ですが、今日はよい交渉になるようにしたいですね」などと、後半部分をポジティブな内容にして使う事が多いでしょう。

また、ビジネス上で天気の話を出す場合は、大半のケースでは「ただの前置き」であり、本命である主題は後に続く内容という事になります。

このように、便利な「前置き」の言葉として使われることが多い表現ですが、注意点もあります。

例えば「あいにくのお天気ですが、〇〇さんが来れないみたいですね」と使うと、後半部分も否定的な意味になってしまいます。

すると、間に入っている「が」の逆説部分があることで、ちぐはぐな文章になってしまうのです。


「あいにくのお天気ですが」を使った例文

ここでは「あいにくのお天気ですが」を使った例文を挙げていきます。

このように、間に逆説の「が」があることを意識した上で、天気が悪いというネガティブな事象に対するポジティブな事象を後半に持ってくると、正しい使用法になると言えます。

・『あいにくのお天気ですが、来れてよかったです』
・『あいにくのお天気ですが、頑張りましょう』
・『あいにくのお天気ですが、成功させましょう』

「あいにくのお天気ですが」の類語や敬語での言いかえ

それでは「あいにくのお天気ですが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。

「あいにくのお天気ですが」の類似表現

まず「あいにくのお天気ですが」の類似表現ですが、「残念なお天気ですが」「残念ながら晴れませんでしたが」などと言い換えることができます。

「あいにく」というフレーズを使ったほうが収まりは良いですが、言い換えたん場合でも意味は変わらずに使用できます。

「あいにくのお天気ですが」の敬語表現

つぎに「あいにくのお天気ですが」を敬語表現した場合は「あいにくのお天気ではございますが」と言い換えることができます。

これは少し冗長ですが、より丁寧な表現になっていると言えます。

まとめ

このように「あいにくのお天気ですが」はビジネスで使える「前置き」として非常に便利な言葉です。

次の会話にスムーズつなげるためのワンフレーズとして、使い方をマスターしておきたい表現の1つでもあります。