「ご利用いただいております」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「ご利用いただいております」とは?
「ご利用いただく」は、「利用してもらう」を意味する言葉です。
「いただく」は、「もらう」を意味する謙譲語です。
また「おります」は、「おる」と「ます」で構成されています。
「おる」は「いる」の謙譲語であり、これに丁寧語の「ます」を付与して「おります」としているのです。
「いただく」ではなく「いただいておる」とすることで、現在進行形の形になるのです。
このことから、「利用してもらっています」という内容を、敬語で丁寧に表現したのが「ご利用いただいております」だと言えるのです。
「ご利用いただいております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「ご利用いただいております」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが新しい顧客に自社のサービスを紹介していたとします。
そのサービスは、既にたくさんの顧客に利用されている、実績のあるものでした。
このような場合には、「このサービスは、既にたくさんのお客様にご利用いただいております」と述べるとよいでしょう。
これにより、敬意を示す表現で、利用されていることを表現できるのです。
この言葉を使用する場合、「おります」の使い方に注意しましょう。
これは謙譲語の「おる」が変形したものです。
そのため「いただいております」とすると、二つの謙譲語を使用していることになるのです。
ただし、これは正しい使い方なので問題ありません。
どちらも謙譲語であるということだけを、認識しておけばよいでしょう。
「ご利用いただいております」を使った例文
「ご利用いただいております」を使った例文を挙げます。
例文のように、「誰に」と「何を」という点を追加して文章を作成すると、分かりやすい表現になるはずです。
・『たくさんのユーザーに、ご利用いただいております』
・『こちらの製品は、皆様にご利用いただいております』
・『このサービスは、多くのお客様にご利用いただいております』
「ご利用いただいております」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご利用いただいております」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「ご利用いただいております」の類似表現
「ご利用いただいております」の類似表現には、「ご活用いただいております」があります。
「利用」と「活用」は、類似の意味を持つ言葉だと言えるのです。
「ご利用いただいております」の敬語表現
「ご利用いただいております」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「ご利用くださってます」のように言いかえできます。
まとめ
このように「ご利用いただいております」は、利用されていることを表現するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。