「務めさせていただきます」はビジネスにおいて使用することの多い言葉です。
ビジネスシーンでのやり取りでの使い方や敬語、言い換え表現などについて簡単に説明します。
「務めさせていただきます」とは?意味
「務めさせていただきます」という言葉に含まれる「務める」という言葉には「任された任務を確実に果たす」あるいは「任された任務を最後までやり遂げる」といった強い意味合いが込められています。
一般的には企業の「社長」や市を納める「市長」、県を納める「県知事」、映画の「主演」など、大きな役目を任された際に用いられる言葉です。
信頼度の高い人に任される仕事や役職が多く、大勢をまとめ上げる責任のある飲み会の幹事などにも用いられます。
「務めさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「務めさせていただきます」という言葉は謙譲語であり、相手の許可を求めた上で任命された立場の人が使う言葉です。
直接許可を得ていない場合でも、文章や間接的に伝えられた確実な任命や辞令であれば有効なので問題ありません。
もし、自主的に行っているものや許可を得ていないものの場合は「務めております」という言葉になり、「させていただきます」という言葉を使ってはいけないので充分に注意しましょう。
間違えた言葉で発言することは周囲へ不信感を感じさせることになります。
自分がどんな形でその役目に就き、どんな役職や立場なのかをしっかりと考慮して言葉を選ぶようにすることが「務めさせていただきます」という言葉を使う上でとても重要です。
「務めさせていただきます」を使った例文
・『先代の社長からの推薦で、来年度より社長を務めさせていただきます』
・『今年の忘年会の幹事は私が務めさせていただきます』
・『来年の秋に公開される映画の主演を務めさせていただきます、◯◯です』
「務めさせていただきます」の言い換え表現
「務めさせていただきます」という言葉を言い換える場合、「社長」や「市長」など大きな役職の場合は不自然になりますが、「幹事」や「受付係」であれば「担当させていただきます」という言い方に言い換えることができます。
「務める」という言葉が使用できるのは、限られた場合のみなのでほとんどの場合は言い換えが難しく、意味を理解して言葉を選びましょう。
まとめ
ここでは「務めさせていただきます」という言葉をビジネスで使用する上での使い方や敬語、その他の言い換え、返答・返信の仕方について簡単に説明してきました。
誰がどんな役目を任されたかによって「つとめ」という言葉が変わってきますので、意味をしっかりと理解して正しく会話に取り入れていきましょう。