「初心を忘れず」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「初心を忘れず」とは?
「初心」は、「初めてのころの気持ち」という意味です。
「初めてのころ」というのは、誰でも注意深く気を配る傾向があります。
これは、経験のないことに取り組むことにより、失敗を恐れる気持ちが強いからです。
しかし、多くの経験を積んで、この気持ちが薄れると、「初めてのこと」の気持ちが薄れていきます。
失敗することは多くなく、それほど注意しないでも問題がないことに気が付きはじめるからです。
そして、失敗は往々にして、そのような時期に発生するのです。
このようなことが起こらないように、自分や相手を戒めるのが、「初心を忘れず」という表現なのです。
「初心を忘れず」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「初心を忘れず」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたがシステム変更を担当していたとします。
その作業は毎月実施するもので、担当になってから既に二年が経過していました。
しかし、そのシステムは非常に重要なもので、失敗は許されない作業だったのです。
このような場合には、「初心を忘れず、しっかり取り組んで参ります」と、決意を述べるとよいでしょう。
これにより、あなたが慢心していないこと、作業レベルを維持することを、周囲に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、「初心」の使い方に注意しましょう。
「初心を忘れず」の他にも、「初心に戻って」、「初心に返って」などの表現があります。
選択肢が豊富なので、状況に合わせた最適なものを選択して使用するとよいでしょう。
「初心を忘れず」を使った例文
「初心を忘れず」を使った例文を挙げます。
例文のように、「忘れず」に続ける言葉を加えて、文章を構成するとよいでしょう。
・『初心を忘れず、取り組んで参る所存です』
・『初心を忘れずに、頑張りたいと思います』
・『初心を忘れずにいることが、最も重要な心構えです』
「初心を忘れず」の類語と敬語での言いかえ
「初心を忘れず」の類語と敬語を解説していきます。
「初心を忘れず」の類似表現
「初心を忘れず」の類似表現には、「初心に戻って」があります。
「忘れず」と「戻る」は意味が違いますが、同じ「初心」を使った類似の表現だと言えるでしょう。
「初心を忘れず」の敬語表現
「初心を忘れず」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば、敬意を示す相手が忘れないように表現する場合には、「初心をお忘れなく」に言いかえできます。
まとめ
このように「初心を忘れず」は、初めてのころの注意深い気持ちを忘れないことを表現したフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。