「胸を借りるつもりで」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「胸を借りるつもりで」とは?
「胸を借りる」は、「格上の者に相手にしてもらう」ことを意味します。
これは、相撲に語源があるようで、格上の力士が練習相手になってくれることを、表現したものです。
これが転じて、実力が上の者に相手になってもらうことの意味で使用されるようになったのです。
また、ここでは「つもり」が使用されています。
これは、先行する言葉に対して「その気持ちで」を意味します。
ここでは「借りるつもり」としているので、「借りる気持ちで」と同じ意味で使用されていることが分かります。
「胸を借りるつもりで」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「胸を借りるつもりで」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある提案コンペで業界最大手の企業とぶつかりました。
相手は大企業、自分たちは中小企業です。
このような提案案件に対するノウハウも実績も、相手が大幅に格上なのでした。
このような場合には、「胸を借りるつもりで挑みましょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、大手企業に練習相手になってもらうような気持ちで、提案に挑むことを上手に表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「つもり」の使い方に注意しましょう。
「つもり」は、「気持ちで」などに言いかえできます。
どちらも正しい用法ですが、状況に応じて使い分けてみるのもよいでしょう。
そのような選択肢があることを、認識しておくとよいのです。
「胸を借りるつもりで」を使った例文
「胸を借りるつもりで」を使った例文を挙げます。
例文のように、何かに挑む様子と組み合わせて使用すると、自然な文章表現になるはずです。
・『胸を借りるつもりで、挑みましょう』
・『胸を借りるつもりで、挑戦してください』
・『胸を借りるつもりで、気楽にチャレンジするべきです』
「胸を借りるつもりで」の類語と敬語での言いかえ
「胸を借りるつもりで」の類語と敬語を解説していきます。
「胸を借りるつもりで」の類似表現
「胸を借りるつもりで」の類似表現には、「稽古をつけてもらうつもりで」があります。
「胸を借りる」と「稽古をつけてもらう」は、同じような意味で使用できる言葉だと言えます。
「胸を借りるつもりで」の敬語表現
「胸を借りるつもりで」を敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「胸をお借りするつもりで」に言いかえできます。
まとめ
このように「胸を借りるつもりで」は、格上に相手してもらうことを上手に言いかえたフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。