「ご確認の上ご指示」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ご確認の上ご指示」とは?
「ご確認の上ご指示」から接頭語を除去すれば、「確認の上指示」になります。
接頭語を付与することで相手に敬意を示しています。
しかし、純粋な言葉としては「確認」、「の上」、「指示」の三つの言葉で構成されているのです。
「の上」は「Aの上B」と使用することで、「AしてからB」と、行動の順序を表現するために使われる表現です。
ここでは「確認」と「指示」の間で使われていますから、「確認してから指示」という順番であることを示しています。
この言葉を使用する場合は、たとえば「内容をご確認の上ご指示くださいますようお願いいたします」のように使用します。
これにより、相手に確認してから指示するように依頼でいるのです。
「ご確認の上ご指示」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
「ご確認の上ご指示」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが顧客から相談を受けました。
しかし、その相談内容は、あなたでは回答できない内容でした。
そのため、上司にメールで判断を仰ぐことにしたのです。
このような場合には、顧客からの相談内容を記載したうえで、「顧客からの相談内容をご確認の上ご指示いただければ幸いです」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に確認と指示を同時に依頼することが可能になるのです。
この言葉は、使い方に注意する必要があります。
「ご確認の上ご指示」と連続すると、少し窮屈な表現になってしまうと言えます。
たとえば「ご確認の上、ご指示」や、「ご確認の上でご指示」のように、言葉の接続方法を工夫してみるのもよいでしょう。
「ご確認の上ご指示」を使った例文
「ご確認の上ご指示」を使った例文を挙げます。
例文のように、「ご確認の上」と「ご指示」の間に句読点が無いと、一文が長くなってしまうことが分かるはずです。
・『資料の内容をご確認の上ご指示くださいますと幸いです』
・『もしよろしければ状況をご確認の上ご指示いただければと存じます』
・『現場の状態をご確認の上ご指示いただければ幸いでございます』
「ご確認の上ご指示」の類語や敬語での言いかえ
「ご確認の上ご指示」の類語や敬語を解説していきます。
「ご確認の上ご指示」の類似表現
「ご確認の上ご指示」の類似表現には、「お確かめの上ご指示」があります。
「ご確認」と「お確かめ」は同じ意味ですので、単純に置きかえても類似表現として成立します。
「ご確認の上ご指示」の敬語表現
「ご確認の上ご指示」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ご確認いただいた上ご指示」に言いかえできます。
まとめ
このように「ご確認の上ご指示」は、相手に確認と指示を同時に要求する場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。