「お考えください」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「お考えください」とは?
「お考えください」は、「お考え」と「ください」で構成されています。
「お考え」は、「考える」という動詞がもとになっています。
これが連用形に活用されることで「考え」になるのです。
そして、接頭語に「お」を付与して「お考え」とすると丁寧な言葉になります。
また、「ください」は「くれ」の尊敬語です。
これは相手に何かを要求する場合に、敬う気持ちを含んで表現するための言葉です。
これらのことから、「考えてくれ」という内容を、敬語で丁寧に表現したのが、「お考えください」だと言えるのです。
「お考えください」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「お考えください」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたの先輩が会社を辞めようと考えていたとします。
しかし、その先輩が会社を辞めたい理由は、直属の上司と性格が合わないことだったのです。
そして、その上司は、あと数年もすれば定年退職する予定でした。
このような場合には、「あと数年でいなくなる相手ですから、もう少しよくお考え下さい」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に再度考えるように要求できるのです。
この言葉を使用する場合には、「ください」の使い方に注意しましょう。
この言葉は断定的な語尾になります。
これはこれで簡素な表現であり、問題はありません。
しかし、より丁寧にしたい場合には、語尾を遠回しにする選択肢もあるのです。
たとえば、「お考えくださいますよう、お願いいたします」のようにすれば、少し丁寧な印象の語尾に変更できるのです。
「お考えください」を使った例文
「お考えください」を使った例文を挙げます。
例文のように言葉を組み合わせて使用すると、自然な文章を作成できることでしょう。
・『もう少しよく、お考えください』
・『大切なことですので、じっくりお考えください』
・『差し支えなければ、もう一度だけお考えください』
「お考えください」の類語と敬語での言いかえ
「お考えください」の類語と敬語を解説していきます。
「お考えください」の類似表現
「お考えください」の類似表現には、「ご考慮ください」があります。
「お考え」と「ご考慮」は、どちらも「考えること」を意味する類似の言葉だと言えるでしょう。
「お考えください」の敬語表現
「お考えください」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「お考えいただきたく存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「お考えください」は、相手に考えてもらいたい場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。