みなさんは、ビジネスシーンで「お気をつけて行ってらっしゃいませ」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えについて詳しく解説していきます。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」の意味とは?
「お気をつけて」は、「用心して、注意して」という意味があります。
また、丁寧表現の接頭語「お」を付けた言い方ですので、相手に対して敬意を表した言葉となります。
「行ってらっしゃいませ」は、出かける相手を送り出す時に、無事に戻れるように願いを込めた思いやりの言葉です。
語尾の「ませ」は、働きとしては丁寧表現の助動詞「ます」の命令形ですが、言葉のニュアンスをやわらかく伝える効果があります。
つまり、「お気をつけて行ってらっしゃいませ」は、出かける相手に対して「何事もなく無事に戻れるように」と願いを込めてかける言葉です。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」の使い方や注意点
ビジネスシーンでは、出張や現場作業、取引先との打ち合わせなど、会社から出かけていくことは、とてもよくあります。
その際に、社内の従業員などから出かけていく人に向けてかけられる言葉が、「お気をつけて行ってらっしゃいませ」です。
車の運転や交通事情などへの気遣いとして、「仕事を終えて無事に戻れるように」といった思いが込められています。
注意点としては、「~ませ」の言い方が、「女性言葉」として受け取られるケースがあることです。
ただし、相手の体調や無事を気遣う場面では、「~ませ」が持つ柔らかさや優しさにより、思いやりの気持ちが効果的に表現できることから、失礼のない正しい言葉として用いることが出来ます。
例えば、「それでは出張に行って参ります」という部長の言葉に対しての返答として、部下たちからは、「お気をつけて行ってらっしゃいませ」と声をかけることが出来ます。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」の言い換え
・『道中お気をつけて』
旅路や帰路につく相手に対して、無事を祈る言葉としてとてもよく使われています。
「道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」、あるいは、「道中お気をつけてお帰りくださいませ」と使うことが出来ます。
・『お帰りをお待ちしております』
「無事に帰ってきてほしい」という気持ちの表れとして、とてもよく使われている言い回しです。
目上の相手に対しても使うことが出来る言葉です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」は、出かけていく相手に対しての、思いやりの言葉です。
行く道も、帰り道も、無事でありますようにと願う気持ちは、仕事仲間として、そして、人として持ち続けていたい優しい心です。
出かけていく相手が快く行動できるように。
また、職場の心地よい雰囲気作りのためにも、ビジネスシーンで使いこなしたい言葉のひとつと言えるでしょう。