電話やメールなどで「お礼を申しておりました」という表現に触れることがあります。
「お礼を申しておりました」の使い方や意味について解説していきます。
「お礼を申しておりました」とは?
「お礼を申しておりました」という表現を考える場合に重要なのは、自分が第三者であり、登場人物が3人いる点です。
それは、自分、お礼を言っていた人、お礼を伝えたい相手の3人になります。
そして、敬語の対象となるのは「お礼を伝えたい相手」であるというのが難しいポイントになるのです。
「お礼を申しておりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お礼を申しておりました」のビジネスでの使い方・使われ方にはどのようなものがあるのでしょうか。
それは、上司が直接お礼を言えないので、代理でお礼してほしいと依頼される場合です。
この場合は、「〇〇が、お礼を申しておりました」のように、相手に伝えるために使用します。
ここで気を付けるべきポイントは、自分にとっては上司で敬語のの対象である〇〇も含めて、へりくだる必要がある点です。
あくまでも一つの文章に、敬語の対象を複数存在させないように、気を付けましょう。
「お礼を申しておりました」を使った例文
それでは「お礼を申しておりました」を使った例文を挙げていきます。
いずれの例文においても、自分が第三者の位置からの表現になるため、その宛先もしくは発信者に言及すると、より分かりやすい表現になるでしょう。
・『〇〇が、お礼を申しておりました』
・『部長の〇〇が、お礼を申しておりました』
・『〇〇様に向けて、みながお礼を申しておりました』
「お礼を申しておりました」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お礼を申しておりました」の類語や敬語での言いかえにはどうのようなものがあるかを解説していきます。
「お礼を申しておりました」の類似表現
「お礼を申しておりました」の類似表現は「よろしくお伝えくださいと申しておりました」が近い表現と言えます。
ただし、「お礼を伝えたい」から「よろしくお伝え」になると抽象的になりますので、使い分ける場合は注意が必要です。
「お礼を申しておりました」の敬語表現
また「お礼を申しておりました」を、これ以上の敬語表現
で言い換えるのは難しいといえます。
あえて修正する場合は「御礼を申し上げておりました」など、少し不自然で堅苦しいものになるため、このような用法は避けるべきでしょう。
まとめ
このように「お礼を申しておりました」を使う場合は、3人と登場人物がいること、そして尊敬の意を示す相手がだれであるかを見失わないようにする必要があります。
誤った日本語を用いて、相手に不快な思いをさせないよう、十分に配慮しましょう。