「便宜を図る」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「便宜を図る」とは?
「便宜」は、「べんぎ」と読みます。
これは「都合がよいこと」を意味します。
今回の例のように「便宜を図る」として使用されることが多いですが、他にも「便宜上」などの言葉で使用されます。
また、「図る」は「はかる」と読み、意図や工夫を表現する場合に使用される言葉です。
「はかる」には、他にも「測る」、「計る」、「謀る」などの漢字がありますが、「便宜」と組み合わせる場合は「図る」を使用します。
これらのことから、「相手に都合のよいように手配すること」を示しているのが、「便宜を図る」という言葉だと言えるのです。
「便宜を図る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「便宜を図る」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社でサービス品質の向上を検討していたとします。
得意先に満足してもらうために、何をすればよいかの議論がなされていたのです。
そしてあなたは、料金を安くすることがサービス品質向上につながると考えていました。
このような場合には、「得意先の便宜を図るため、料金を安くしましょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、得意先にとって都合がよい状態になるように料金を安くすることを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、漢字の変換に注意が必要です。
「はかる」の変換候補は複数あり、誤変換すると不適切な表現になってしまうのです。
誤った漢字変換にならないように、注意するとよいでしょう。
「便宜を図る」を使った例文
「便宜を図る」を使った例文を挙げます。
例文のように、「相手に都合のよいように手配すること」を意味するのが「便宜を図る」だと認識すると、上手に使いこなせるはずです。
・『顧客の便宜を図るためには、さらなる工夫が必要です』
・『さらに便宜を図るには、何をすればよいでしょうか』
・『こちらで便宜を図る必要があるのでしょうか』
「便宜を図る」の類語や言いかえ
「便宜を図る」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「取り計らう」
「便宜を図る」の類語には、「取り計らう」があります。
どちらも、相手に都合の良いように手を配ることを意味しますので、同じ意味の類語と言えるでしょう。
「融通する」
また、「融通する」も「便宜を図る」の類語と言えます。
こちらは若干意味が異なりますが、やりくり・調整する意味があるので、同じような使い方ができる言葉と言えます。
まとめ
このように「便宜を図る」は、「相手に都合のよいように手配すること」を上手に言いかえて表現したフレーズです。
ビジネスでも使用できるものですので、おぼえておくとよいでしょう。