「申請が下りる」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「申請が下りる」とは?
「申請」は、「何かの許可や承認を求めること」を意味する言葉です。
「申請」の「申」は「申す」と読みます。
これは「申請」の他にも、「申告」、「上申」、「具申」などの言葉で使用されるものです。
また、「申請」の「請」には「願い求める」との意味があります。
これは「申請」の他にも、「請求」、「請願」、「要請」などの言葉で使用されます。
これらのことからも分かる通り「申請」は、「申し出で求める」ことです。
そのため、「下りる」と組み合わせて使用するのは不自然なのです。
たとえば、申請した結果として、「許可が下りる」や「承認が下りる」ことはあるでしょう。
しかし、「申請が下りる」とはならないのです。
この場合は、「申請をあげる」、「申請する」などが適切な表現と言えます。
「申請が下りる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「申請が下りる」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが顧客の申し込み手続きをしていたとします。
しかし、その申し込みには、社内の審査と承認が必要でした。
そのためあなたは、そのことを顧客に告げることにしました。
このような場合には、「申請が下りるのをお待ちください」と述べるとどうでしょうか。
少し不自然な表現になってしまうのです。
この言葉を使用する場合は、申請と許可の使いかたに注意が必要です。
「申請をあげるのでお待ちください」か「許可がおりるまでお待ちください」のように使用すれば違和感はありません。
「申請」は「あげる」もの、「許可」は「下りる」ものと、セットでおぼえておくとよいでしょう。
「申請が下りる」を使った例文
「申請が下りる」を使った例文を挙げます。
例文として挙げていますが、「申請が下りる」は「許可が下りる」などに言いかえて使用するとよいでしょう。
・『明日までに申請が下りるとよいのですが』
・『申請が下りるように取り計らってください』
・『申請が下りるにはどれくらい時間を要しますか』
「申請が下りる」の類語や言いかえ
「申請が下りる」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「許可が下りる」
「申請が下りる」の類語には、「許可が下りる」があります。
「申請が下りる」は違和感のある表現ですが、「許可がおりる」であれば正しい使い方になるのです。
「承認が下りる」
また、「承認が下り」も「申請が下りる」の類語と言えます。
「承認」は「下りる」と表現できる言葉ですので、同じような使い方ができる類語と言えます。
まとめ
このように「申請が下りる」は、申請を出した結果、許可が下りることを意図した言葉と推察できます。
「申請」は「下りる」ものではなく「あげる」ものですので、間違えないように使用しましょう。