「お行きになる」という言葉に違和感を覚えたことはないでしょうか。
ビジネスにおける正しい使い方や、言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お行きになる」とは?
「お行きになる」という言葉は誤用ではないかと疑うのが普通です、なぜなら、ビジネスの場で利用されることが少ないためです。
しかし、「お行きになる」は文法上の誤りではありません。
「行く」の尊敬語として「お行きになる」という表現は正しいのです。
常用されていないために違和感を覚えるというが理由になります。
「お行きになる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お行きになる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
通常のビジネスマンであれば「お行きになる」という表現は使わずに「いらっしゃる」と言い換えておるケースが大半と言えます。
「行く」の尊敬語として定着しているのが「お行きになる」ではなく「いらっしゃる」だからです。
例えば、敬語を使い慣れていない新人の方などが「お行きになる」との表現を使う場面が想像できます。
先輩達は敬語に慣れていないのだと、表現を指導するかもしれません。
しかし、文法上の誤りというわけでもないのが不思議な点です。
「お行きになる」を使った例文
ここでは「お行きになる」を使った例文を挙げていきます。
このように列挙してみると敬語としての違和感に気が付くはずです。
文法上正しいとはいえ、テレビや活字の世界で見ることがない言い回しのため、最適な表現方法とは言えないのです。
・『お行きになることは可能でしょうか?』
・『先方は、お行きになるでしょうか?』
・『お行きになるまでに、できることはありますか?』
「お行きになる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お行きになる」の類語や敬語での言いかえは、どのようなものがあるのでしょうか。
「お行きになる」の類似表現
まず「お行きになる」の類似表現には「いらっしゃる」や「おいでになる」が挙げられます。
いずれもビジネスで使用される「行く」の尊敬語にあたります。
「お行きになる」に比べると違和感のない表現であるため、言いかえすることが適切です。
「お行きになる」の敬語表現
「お行きになる」自体が敬語表現ではありますが、同等の意味でも「いらっしゃる」と表現するほうが、より尊敬の念が強いような印象を持ちます。
本来的には意味に際はないのですが、言葉があたえるイメージとしても「いらっしゃる」のほうが敬語表現としてふさわしいと言えるでしょう。
まとめ
このように決して文法上の誤りではない「お行きになる」というフレーズも、常用されていないことから使う機会っは少ないでしょう。
そしてもし、この言葉を使っているのであれば、積極的に言い換えすることをお勧めしたい言葉でもあります。