「お見受けいたします」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「お見受けいたします」とは?
「お見受けいたします」は「お見受けする」を謙譲表現にしたものです。
「いたします」は「いたす」に丁寧語の語に「ます」を付与したものです。
そして「いたす」は、「する」を意味する謙譲語にあたります。
それでは「お見受け」とは何でしょうか。
これは、「見受ける」という動詞が連用形に活用されたものです。
接頭語には「お」が付与されて丁寧に表現されています。
そして「見受ける」は「見て取る、見える」を意味する動詞です。
これらの事から、「お見受けいたします」の純粋な意味は「見て取る」だと言えます。
「お見受けいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お見受けいたします」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが面接していたとします。
面接の相手の経歴書は、かなり実績を示す内容でした。
そこには数多くの有名企業での職歴と職責が記載されていたのです。
このような場合には「かなりの実績をお持ちと、お見受けいたします」と述べるとよいでしょう。
これにより「見て取る」ことを丁寧に表現して相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合は、「いたします」の変換に注意しましょう。
この言葉は、語尾で使用する際には仮名表記で「いたします」とするのが一般的です。
誤って「致します」と漢字変換しないように、注意するとよいでしょう。
「お見受けいたします」を使った例文
「お見受けいたします」を使った例文を挙げます。
例文のように、「見て取る」の意味で「お見受けいたします」を使用できることを意識すると、文中で自然に使用できることでしょう。
・『かなりの経歴をお持ちと、お見受けいたします』
・『高いスキルを有することと、お見受けいたします』
・『十分な能力とお見受けいたしますが、残念ながら不採用です』
「お見受けいたします」の類語や言いかえ
「お見受けいたします」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「見て取る」
「お見受けいたします」の類語には、「見て取る」があります。
こちらの場合は謙譲語の意味はなくなるので、言いかえる際に注意しましょう。
「推察する」
また、「推察する」も「お見受けいたします」の類語と言えます。
こちらは想像であるとのトーンが強くなりますが、同じような場面で使用できる類語と言えるでしょう。
まとめ
このように「お見受けいたします」は、相手の状態を見て取ることを、丁寧な言葉で言いかえたフレーズです。
ビジネスでも使用できるものなので、おぼえておくとよいでしょう。