「いかばかりかとお察し申し上げます」という表現を使う場合があります。
ビジネスにおける意味や使い方など、分かりやすく解説していきます。
「いかばかりかとお察し申し上げます」とは?
「いかばかりかとお察し申し上げます」という表現を聞く機会がありますが、これはどのような意味なのでしょうか。
まず「いかばかり」というのは古語の1つであり「どれほどに」や「どんなにか」という意味になります。
また「お察し申し上げます」は「推察する」の謙譲表現です。
これらのことから、少々まわりくどい表現ですが「どれほどかと推察します」というのが、意味になります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「いかばかりかとお察し申し上げます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
明確な決まりはありませんが、基本的にはネガティブなケースで使うことが多いでしょう。
例えば大きな損失を出した場合、関係者の方が亡くなったん場合などケースは、使用しても違和感のない表現になります。
逆に言えば、注意すべきは「お喜びのほどは、いかばかりかとお察し申し上げます」など、ポジティブ事象への表現としては使わないほうが無難であるという事です。
「いかばかりかとお察し申し上げます」を使った例文
ここでは「いかばかりかとお察し申し上げます」を使った例文を挙げてきます。
いずれのケースにおいても、ネガティブな事象に対する表現のほうがフィットする言い回しであることが分かるはずです。
・『損失のほどは、いかばかりかとお察し申し上げます』
・『心中の悲しみは、いかばかりかとお察し申し上げます』
・『皆様の後悔の念は、いかばかりかとお察し申し上げます』
「いかばかりかとお察し申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「いかばかりかとお察し申し上げます」の類語や敬語には、どのようなものがあるのでしょうか。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の類似表現
「いかばかりかとお察し申し上げます」の類似表現には「心中、お察し申し上げます」があります。
どちらかと言えば、こちらのほうがスタンダードかもしれません。
この場合も、相手の心中を推し量った表現である点が似ていますが、より古風な表現を排除した形式と言えます。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の敬語表現
それでは「いかばかりかとお察し申し上げます」を敬語表現にするとどうでしょうか。
残念ながら、この言い回しは、敬語表現は向かないというのが答えです。
これ以上の敬語表現の追加は、過剰になってしまうからです。
まとめ
あまり聞きなれない言葉ではありますが「いかばかりかとお察し申し上げます」という表現を耳にする機会があります。
古風な表現であるため、徐々になくなっていく言い回しなのかもしれません。
しかし、日本語の美しさを感じるうえでは、表現手段の1つとして使えるようにしておきたい言葉でもあります。