「良いかと存じます」というビジネス用語・敬語について「意味・使い方」を説明して、「例文・類語・英語」を紹介していきます。
「良いかと存じます」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「良いかと存じます」とは、「良いかと思います」を意味している敬語表現です。
「良いかと存じます」は、「相手方の判断・選択・言動などに対する賛成(肯定)の意志」を示したい場合に使うという使い方になります。
「良いかと存じます」は「良いかと」と「存じます」から成り立っていますが、「良いかと」の部分は敬語の言い方ではありません。
「存じます」の部分は「思います・認識しています」を意味していて、自分の行為を一段落として表す「謙譲語の敬語」になっています。
「良いかと存じます」を使うときの注意点として、「良いかと」が敬語ではない一般的な言い方であるため、明確に尊敬の念を示したいお客様や取引先が相手の場合は、「よろしいかと存じます」の婉曲表現に改めたほうが良いことがあります。
「良いかと存じます」を使った例文
・『黒系のスーツもお似合いなのですが、私はこちらの濃紺系のスーツが良いかと存じます』
・『お嬢様へのプレゼントにしたいということでございましたら、若い女性に人気のあるこのコスメが良いかと存じます』
・『お客様が本当に気に入られたお車をお選びいただくのが良いかと存じます』
「良いかと存じます」の類語や敬語での言いかえ
「良いかと存じます」の類語や敬語の言いかえを紹介します。
「良いかと存じます」の類似表現
・『良いかと思います』……「良いかと存じます」の「存じます」の謙譲語を省いたよりカジュアルな文章の言い回しになります。
「良いかと思います」という文章は、「自分の判断や好み、価値観を前提にすると、良いかと肯定的に思うこと」を意味しているのです。
・『結構かと存じます』……「結構かと存じます」は、「良いかと思います」を意味している文章・言い方です。
「結構かと存じます」の「結構」には、「それで良いと考えていること・それで満足できること」の意味があります。
「良いかと存じます」の敬語表現
・『よろしいかと存じます』……「良いかと存じます」をより丁寧で婉曲的・敬語調な言い回しにしたものが、「よろしいかと存じます」になります。
「よろしいかと存じます」は、「断定的なニュアンスの良い」を「推測的・主観的なニュアンスのよろしい」に置き換えた表現になります。
「良いかと存じます」の英語表現
「良いかと存じます」を英語で表現すると、“I think it’s good”や“I think it’s fine”になります。
「良いかと存じます」の英語を用いた文章として、以下のような英文を挙げることができます。
“I think that plan is fine”
(その事業計画で良いかと存じます)
まとめ
「良いかと存じます」の意味・使われ方・例文などを紹介しましたがいかがでしたか?「良いかと存じます」というビジネスの場面や目上の人とのやり取りなどで使われる言い方について、詳しくリサーチしたいという人は、この記事の解説を参考にしてみてください。