ビジネス現場で耳にする「特段のご配慮をお願いいたします」はどのような意味で使われる言葉なのでしょうか。
今回は、「特段のご配慮をお願いいたします」の意味と使い方について解説します。
「特段のご配慮をお願いいたします」とは?
「特段のご配慮をお願いいたします」とは、「特別扱いしてほしい」という意味の言葉です。
「特段のご配慮をお願いいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「特段のご配慮をお願いいたします」の「特段」は「普段とは違う特別な」を意味します。
いつも通りや他の人と同じではなく別格であることを指す表現です。
「ご配慮」はビジネス用語として幅広い意味で使われる言葉です。
本来の意味は「気遣い」や「気を回す」といった意味になりますが「特段のご配慮」と表現する場合は「特別扱い」という意味になります。
「配慮」と一口といっても程度には違いがあります。
ちょっと気を回すだけの軽い扱いからはっきりと他の人とは違う気遣いまでさまざまな程度がある中で「特段のご配慮」という場合は「通常ではないほど特別な扱い」という最上級の気遣いという意味で使われる言葉です。
「特段のご配慮をお願いいたします」というのはビジネスにおいて「自分たちだけ特別扱いしてほしい」「他の人とはっきりさをつけた扱いを希望する」といった意味合いになります。
簡単にいえば「ひいきしてほしい」という意味ですが、基本的には相手に認められている裁量権や決定権の範囲内における特別な扱いを要求しており不正行為やルール違反による特別待遇を求めているわけではありません。
言葉そのものだけ見ると強い印象を受けますが実際のビジネス現場ではそれほど深い意味を持たせることなく念押しや願いのあいさつとして使われています。
言う方も言われる方も本当に特別扱いするかどうかは重要ではなく「できる限りのことをお願いしたい」程度の意味合いでつかわれる定型句です。
「特段のご配慮をお願いいたします」を使った例文
・『弊社としても全力を尽くしますので特段のご配慮をお願いいたします』
・『我が社の社運がかかっている新製品の取引について特段のご配慮をお願いいたします』
・『特段のご配慮をお願いいたします、と頼まれたができることは限られている』
「特段のご配慮をお願いいたします」の返答や返信例
・全力を尽くす所存です
相手からも求めに対し全力で配慮するつもりがあるならこのように返答しましょう。
相手に対する誠意や熱意が伝わります。
・微力ながら精一杯努力します
相手の求めに対して十分対応する自身がない場合はこのように返答してください。
お願いしている相手の熱意にもよりますが、あまり力がなく期待に応えられない可能性があることを先に示しておくと上手くいかなかったときのトラブルを防げます。
まとめ
「特段のご配慮をお願いいたします」はビジネスでよく使われる定番のフレーズです。
あまり深く考えず決まり文句として口にしている人も多いので気負いすぎることなくできる範囲で対応しましょう。
