「打ちひしがれる」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「打ちひしがれる」とは?
「打ちひしがれる」は「打ちひしぐ」を受動表現にしたものです。
「ひしぐ」は「拉ぐ」と表記し、「おしつぶす」との意味を持ちます。
そのため、「打ちひしがれる」は、「打ちのめされて、押しつぶされる」のような意味で使用する言葉なのです。
この言葉は、たとえば「悲しみに打ちひしがれる」のように、悪い意味で使用されます。
それは「ひしぐ」が「おしつぶす」の意味を持っているためです。
なお、一般的には受動表現として「打ちひしがれる」を使いますが、敬語表現の場合も同じ言葉になります。
ほとんど使う機会はありませんが、上司が誰かを「打ちひしぐ」状況があれば、「打ちひしがれる」と敬語にすることが可能なのです。
「打ちひしがれる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「打ちひしがれる」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが資格試験に取り組んでいたとします。
毎日少しずつ勉強することを、丸一年継続しました。
しかし、試験の結果は不合格であり、合格基準点にも大きく未達でした。
このような場合には。
「悲しみに打ちひしがれる思いです」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分が悲しみに押しつぶされそうなほどショックを受けていることを、上手に言い換えできるのです。
この言葉を使用する場合には、受動表現になっていることに注意しましょう。
受動表現と敬語表現は見分けが付かないものです。
見分けるためには、周囲の文脈で理解できるように工夫する必要があるのです。
相手に誤解を与えてしまわないように、上手に使用するとよいでしょう。
「打ちひしがれる」を使った例文
ここでは、「打ちひしがれる」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、悲しみなどの悪い感情と組み合わせて使用するのがよいでしょう。
・『悲しみに打ちひしがれる思いです』
・『あまりのショックに打ちひしがれるような気持ちです』
・『悲しみのあまり、ただただ打ちひしがれるばかりです』
「打ちひしがれる」の類語や言いかえ
それでは、「打ちひしがれる」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。
「打ちのめされる」
「打ちひしがれる」は「打ちのめされる」が類語と言えるでしょう。
「打ちのめす」は「徹底的に打つ」ことを意味するので、少し違う意味になります。
しかし、同じような場面で使用できる類語だと言えるのです。
「心が砕ける」
また、「心が砕ける」も「打ちひしがれる」の類語と言えるでしょう。
こちらも、悪い感情などに圧倒される様子を示す言葉ですので、同じように使用できるのです。
まとめ
このように、「打ちひしがれる」は、何かの悪い感情に圧倒される様子を示す言葉です。
ビジネスでも使用できるものなので、上手に活用するとよいでしょう。