「俗世離れ」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「俗世離れ」とは?
「俗世」は「ぞくせ」と読みます。
これは「俗世間、世の中」を意味する言葉です。
「俗世」の「俗」には、「あいふれた、普通の」などの意味があります。
これに世の中や世間を示す「世」を付与することで、「普通の世の中では」となり、転じて「世間的には」になるのです。
ここでは「俗世離れ」として、「離れ」と組み合わせて使用されています。
これにより、一般的な基準から乖離している状態を示す言葉になるのです。
つまり「普通ではない」、「一般的ではない」ことを示して「俗世離れ」と表現できるのです。
「俗世離れ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「俗世離れ」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたの会社で新製品を開発していたとします。
その製品の開発には、研究チームがあたっていました。
そしてそのチームの研究は、連日遅くまで続けられ、非常にストイックな内容だったのです。
このような場合には「かれらの俗世離れしたストイックさに、頭が下がる思いです」と述べるとよいでしょう。
これにより、一般的な基準を上回るストイックさを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、少し悪い言いのトーンが入ってしまうことに注意しましょう。
「異常な」に近い意味になるため、悪い印象に受け取られる可能性があるのです。
そうならないためにも、周囲の文脈や会話のトーンに注意して使用するとよいのです。
「俗世離れ」を使った例文
ここでは、「俗世離れ」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、世間一般の基準から乖離していることを表現して使用すると、上手に使いこなせることでしょう。
・『かれらの活動内容は、俗世離れしています』
・『俗世離れしたストイックな取り組みにより完成しました』
・『彼らのスキルは俗世離れしていると言えます』
「俗世離れ」の類語や言いかえ
それでは、「俗世離れ」を類語で言いかえるとどうなるでしょうか。
「浮世離れ」
「俗世離れ」は「浮世離れ」が類語と言えるでしょう。
「俗世」と「浮世」は同じような意味の言葉ですので、単純に置きかえても意味が成立するのです。
「世間離れ」
また、「世間離れ」も「俗世離れ」の類語と言えるでしょう。
こちらも、「世間一般の基準」から乖離していることを示す言葉ですので、同じ用途でしようできるのです。
まとめ
このように、「俗世離れ」は、世間一般の基準から乖離していることを示すためのフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、上手に活用するとよいでしょう。