「耳を傾ける」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「耳を傾ける」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「耳を傾ける」について解説をします。

「耳を傾ける」とは?意味

意識を向けて聞く、集中をして聞くという意味です。

この場合の耳は、感覚器官としての耳を指しています。

傾けるには、物を斜めにする、衰えさせるなどの意味がありますが、この場合は心を集中させるという意味で用いています。

「耳を傾ける」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、集中して話を聞くさまを指して用います。

身の回りには常に音があふれています。

車の走行音、空調設備の音、人の話し声、コピー機の稼働する音など、さまざまなものがあります。

しかし、これらすべてを意識して聞いているわけではありません。

コピー機の稼働音がしていても、仕事に集中をしていれば、それに気がつかないことでしょう。

いろいろな音にあふれていても、意識をしないと音がしているということに気がつかないのです。

「耳を傾ける」とは、意識を向けて聞くことです。

人の話も、意識を向けなければ素通りしてしまいますが、意識を向ければその内容が頭に入ってきて、理解できます。

この状態になるのは、特に重要な話をするときです。

重要な話をきちんと聞いていないと、後で困ったことになります。

やらなければならないことがわからずミスにつながる、指示を守ることができず大切なものを逃すなどしてしまうのです。

そうならないように、重要なことには心を集中させて話を聞かなければなりません。

そのときの状態が、この言葉が意味するものです。

人の話だけでなく、音楽を聞くときにもこの状態になります。

クラシック音楽のコンサートでは、観客たちは意識して音を聞き取ろうとします。

BGMのように流れていて、右耳から入って左耳から出ていくといったことにはなりません。

その集中して聞くさまをこの言葉は指しています。


「耳を傾ける」を使った例文

・『講師の話に耳を傾ける』
・『音楽に耳を傾ける』

「耳を傾ける」の返答や返信例

この言葉自体には返答しません。

自分が何かを話していて、相手がこちらの話を集中して聞いているようなら、この状態です。

この状態になっていないときには、話を聞くように注意をした方がよいでしょう。

きちんと話を聞いていないようだと、こちらが伝えたいことが伝わらず、後で困ったことになる可能性があります。

話を聞けない人には、文字として情報を提供した方がいい場合もあります。

まとめ

この言葉は、集中して聞くさまを指して用います。

人の話を聞くとき、音楽を聞くときなどにこの状態になります。

仕事では、重要な話がされることが少なくありません。

何をすればよいのか把握するために、しっかりと聞きましょう。