「一目置かれる」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「一目置かれる」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「一目置かれる」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「一目置かれる」とは?意味

「一目置かれる」の読みは「いちもくおかれる」で、「組織内等で、一定の信頼が認められ、尊敬されること」を意味する慣用句です。

この慣用句は、目上の人が目下の人に対し、また同僚間で上記の通り「認め、尊敬する」状況にある際に使われるもので、「あの部長は社員から一目置かれている」等と、目上の人を「認め、尊敬する」意味で使うのは間違いです。

この慣用句の語源は、囲碁にあります。

囲碁では最初に石を打つ方が有利とされており、一般的には弱い人に、この先手を与える習慣となっています。

従って、最初の一手を与えてもらった実力の劣る方は、相手に対する感謝と尊敬の念を持って、初手を打つことになります。

その気持ちを「一目置く」と使われ、転じて先に記載した意味の慣用句となったのです。

「一目置かれる」の使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスの場においては、仕事上で特別な成果を上げたことをきっかけに、「彼は仕事が出来る!」と評価され、それが次第にその職場内に定着すると言ったことがよく起こります。

こうした場合に、「彼は職場内で一目置かれる存在だ」等と使われるのです。

この言葉は、役職に関係なく、実力評価に対して使われるものです。

またすべてに優れていなくても、ある一面で突出した能力を有する場合にも、「彼はITの知識に関しては、職場内で最も詳しいと一目置かれている」等と使われることもあります。

こうした、組織内で「一目置かれる人」と評される人の特徴としては、冷静沈着で感情コントロールが上手で、困った時や必要な時に助けてくれ、自己中心ではなく組織優先で必要に応じて自己犠牲も厭わないような人だとされています。

ビジネスマンにとっては、「一目置かれる」存在となることは、一つの理想形と言えるかも知れませんね。


「一目置かれる」を使った例文

・『彼は実力のある中堅社員として、社内では一目置かれる存在です』
・『あの人はデパート業界では一目置かれる有名なバイヤーです』
・『職場の若手の中で、一目置かれる人になるのが、私の当面の目標です』

「一目置かれる」の類語や言い換え

「一目置かれる」「注目株の」「定評がある」「高評価な」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「一目置かれる」の読みは「いちもくおかれる」で、「組織内等で、一定の信頼が認められ、尊敬されること」を意味する慣用句です。

こも慣用句は、上司や目上の人を「信頼し、尊敬する」意味で使うのは間違いであり、この点は使い方として注意が必要です。