「ご理解ご協力を賜り」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご理解ご協力を賜り」とは?
「ご理解」と「ご協力」は、並記されることが多い言葉です。
相手の理解を得ることで協力を得ることが可能です。
逆に言えば、理解のないところに、協力は生まれないのです。
そのため、二つをセットで一つの単語のように、「ご理解ご協力」と使われることが多いのです。
また、ここでは、「賜り」という言葉を組わせて使用しています。
これは「もらい」をへりくだって表現した謙譲語です。
同じ意味の謙譲語には「いただき」があります。
しかし「賜り」のほうが、よりかしこまった場面で使用する言葉なのです。
「ご理解ご協力を賜り」のビジネスでの使われ方、使うときの注意点
それでは「ご理解ご協力を賜り」のビジネスでの使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社でセキュリティ委員を担当していたとします。
セキュリティの確保には、社員全員の意識が重要です。
そのため、あなたは社員に協力を呼び掛けたのでした。
すると、数か月で目に見えて効果があり、問題点が解消したのです。
このような場合には「ご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございました」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の理解と協力のおかげであることを、丁寧に表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、省略された表現であることに注意しましょう。
本来は「ご理解とご協力」のように表現するべきです。
また、並記する場合は「ご理解・ご協力」などの表記がよいでしょう。
「ご理解ご協力」と記載しても大きな問題はありませんが、一部省略されていることは認識しておくとよいでしょう。
「ご理解ご協力を賜り」を使った例文
ここでは「ご理解ご協力を賜り」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、相手の理解と協力のおかげであることを、上手に表現するとよいでしょう。
・『ご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございました』
・『ご理解ご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます』
・『ご理解ご協力を賜り、なんとか無事に完遂できました』
「ご理解ご協力を賜り」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご理解ご協力を賜り」の類語と敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご理解ご協力を賜り」の類似表現
「ご理解ご協力を賜り」の類似表現には、「ご理解ご協力をいただき」が挙げられます。
同じ謙譲表現のままで言いかえた、同じ意味の言葉だと言えます。
「ご理解ご協力を賜り」の敬語表現
「ご理解ご協力を賜り」を敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「ご理解ご協力をくださり」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「ご理解ご協力を賜り」は、相手が理解してくれ、協力してくれたことを表現するフレーズです。
定番の「言い回し」ですので、おぼえておくと便利に使えることでしょう。