「重責」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「重責」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネス用語の「重責」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。

今回は、「重責」の意味と類似表現について解説します。

「重責」とは?

「重責」とは、「自分の実力や実績と比較して重い責任」を意味する言葉です。

「重責」の使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスで「重責」という言葉が使われるのは「会社にとって重要な仕事」「失敗すると大変なことになる役割」など「行動により生じる結果の影響が大きいとき」です。

ビジネス用語で「責任」という場合、一般的には「結果に対する責めを引き受けた仕事」「果たさなければいけない使命」など簡単に言うと「やらなければならないこと」を指します。

「重責」とは「責任の中でも特に重いもの」であり社運をかけたプロジェクトや契約の成否を左右するプレゼンなど「自分の行動により多くの人に影響をあたえるような大きな役回り」を指します。

ビジネスの世界では何かと責任が重要視されますが、「重責」という言葉は単に責任の所在を示すだけではなく「期待」という意味合いが含まれています。

仕事の成果や役割に対して十分な結果を出すよう期待されている状態が「重責」です。

誰でもできるような簡単な仕事ではなく優れたものでなければできない仕事、選ばれた人のみが努められる役回りといった厳しい条件が課されている責任をさして「重責」と表現します。

とても重い意味を持つ「重責」ですが、実際のビジネス用語としてはそこまで重要な意味合いで使われないケースも散見されます。

大したことのない役回りであっても謙遜の意味で「重責」と表現することもあり本来的な意味合いでの責任の重さとは離れた使い方も増えています。

命じられた役割を大切であるかのように持ち上げたり仕事をことさら価値があるかのように評価したりするときに「重責」という言葉を用いてさも特別なものであるかのように表現します。


「重責」を使った例文

・『代表取締役社長という重責を担う』
・『条約交渉の通訳という重責を見事に果たした』
・『官房長官という重責のストレスはどれほどのものなのか想像もつかない』

「重責」の類語や言いかえ

・大役
「とても重要な意味がある大事な役目」を意味します。

失敗したら大問題になるような大切や役目を指す言葉で、「実力や実績に比べて大きい役目」という相対的なものと「一般的に見て重要であることが明らかな役目」という絶対的なものの2つの意味を持ちます。

・大任
「任された重大な仕事」を意味する言葉です。

「重責」と似たような意味合いですが「重責」が自分の方に多くの人々の運命がかかっている状態を指すのに対し、こちらは自分の才能や実力に比して任された仕事が大きいことを意味し他者への影響はあまり含みません。

まとめ

「重責」は日常会話であまり使いませんがビジネスの世界ではよく使われる言葉です。

着任のあいさつなどでは定番の表現なので意味を知っておきましょう。