この記事では「肝に銘じます」について解説をします。
「肝に銘じます」とは?意味
強く心に印象づけて忘れないという意味です。
「肝」とは肝臓のことです。
肝臓は、解毒、タンパク質の合成、栄養の貯蔵、胆汁の合成など、人間の体の機能にとって重要な働きをしています。
そういったことから、物事の重要な点という意味にもなります。
「銘じ」は「銘ずる」のことで、書きつける、心に深く刻みつけるという意味です。
「ます」は相手に敬意を表す語です。
「肝に銘じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
反省をするときに主に使用をします。
自分の失敗やよくなかった点などを省みても、それを忘れてしまったら同じ失敗を繰り返す可能性があります。
覚えようとしないと人間はどんどんと忘れていくため、同じ失敗を繰り返してしまうことは珍しくありません。
失敗をしてしまったとき、また同じ失敗をしない、このことを忘れないといった意味で、この言葉を用います。
「ます」を使って相手に敬意を表しているので、上司に対して使用しても問題ありません。
たとえば、急いでいて確認をしなかったために、発注個数を間違えてしまったとします。
一桁間違えたので、届いた物の数はすさまじく、これを売りさばくのには苦労をしました。
この失敗を上司から叱られたとき、同じ失敗をしない、このことを忘れないといった意味で、叱られたものがこの言葉をいいます。
上司が部下に対して、忘れないようにしなさいという意味で使う場合は「肝に銘じるように」などといいます。
強く心に刻みつけて忘れないといっているのだから、同じ失敗をしてはいけません。
また同じ失敗をしたら、口だけだと思われてしまいます。
そして、信頼を失うことにもなるでしょう。
相手に信じてもらうためには、この言葉をいうときの態度が大切です。
本当に反省している様子がわかるようにすれば、同じことを繰り返さない気持ちが十分にあることが伝わります。
また、同じことを繰り返さないために、具体的にどういったことをするのかも述べると、さらに信じてもらえることでしょう。
「肝に銘じます」を使った例文
・『今回のことを肝に銘じます』
「肝に銘じます」の返答や返信例
叱った後に相手がこの言葉をいう場合が多いので、再度叱らないようにします。
何度も叱っていると相手が萎縮してしまいます。
それによって、自分から積極的に行動しなくなってしまう可能性もあります。
反省をしている様子が見えるなら、それ以上叱らない方が望ましい場合もあるのです。
まとめ
主に反省するときに使用する言葉です。
しっかりと心に刻み付けるといったなら、行動でそれを示すようにします。
行動がともなうことが大切です。