「お貸しいただけないでしょうか」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お貸しいただけないでしょうか」とは?
「お貸しいただく」は、「貸してもらう」ことを丁寧に表現したものです。
ここでは、「いただく」という謙譲語を使用することで、相手に敬意を示しています。
ここでの相手とは、貸してくれる人であり、自分は借りる側の人なのです。
また、「お貸しいただく」は否定形にすると「お貸しいただけない」になります。
ここではさらに、丁寧語の語尾である「です」を疑問文に変形させた「でしょうか」を使用しています。
これらのことから、「お貸しいただけないでしょうか」は、「貸しもらえないか」という内容を、敬語で丁寧に表現した言葉だという事がわかるのです。
「お貸しいただけないでしょうか」のビジネスでの使われ方、使うときの注意点
それでは「お貸しいただけないでしょうか」のビジネスでの使われ方には、どのようなものがあるのでしょう。
たとえば、部長と外出したとします。
そしてあなたは、スマホをオフィスに忘れたまま外出したのです。
そのことに気が付いたあなたは、部長に電話を借りて、スマホがオフィスにあるかを確かめようとしました。
このような場合には、「部長、電話をおお貸しいただけないでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧に、貸してほしい旨を伝達できるのです。
この言葉を使用する場合は、「お」の付与に気を付けましょう。
文脈によって、接頭語の付与にルールがるのです。
ここでは「お貸いただく」としていますが、「貸していただく」とする場合もあります。
しかし「お貸していただく」とは表現しないのです。
不自然な使用方法にならないように、注意して使用するとよいでしょう。
「お貸しいただけないでしょうか」を使った例文
ここでは「お貸しいただけないでしょうか」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、そのまま使用してもよいですし、冒頭に言葉を加えてみてもよいでしょう。
・『お貸しいただけないでしょうか』
・『よろしければ、お電話をお貸しいただけないでしょうか』
・『本日の夕方まで、会議室をお貸しいただけないでしょうか』
「お貸しいただけないでしょうか」の類語と敬語での言いかえ
それでは「お貸しいただけないでしょうか」の類語と敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お貸しいただけないでしょうか」の類似表現
「お貸しいただけないでしょうか」の類似表現には、「貸していただけないでしょうか」があります。
同じ意味の言葉ですが、「お」の付け方に違いがあるので注意しましょう。
「お貸しいただけないでしょうか」の敬語表現
「お貸しいただけないでしょうか」を別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「お貸しくださいませんか」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「お貸しいただけないでしょうか」は、相手に何かを借りたい場合に使用できるフレーズです。
ビジネスで使用する場面もあるので、言い回しをおぼえておくとよいでしょう。