ビジネスでよく使う「バッティングする」とはどのような意味なのでしょうか。
今回は、「バッティングする」の意味と類語について解説します。
「バッティングする」とは?
「バッティングする」とは、「予定や約束などが重複すること」を意味する言葉です。
「バッティングする」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「バッティングする」という言葉は主にスケジュールに関わる話題で使われます。
すでに予定が入っている時間に別の予定が入ってしまったり、同じ時間に別々の人から予約が入ってしまったりなど「重複してしまい両方を満たすのが難しい状況になること」を「バッティングする」と表現します。
「バッティングする」の「バッティング」はもともとボクシングで使われるボクシング用語「butting」に由来します。
ボクシングで認められている攻撃方法は拳を使って繰り出されるパンチのみです。
頭突きや肘打ちなど拳以外の攻撃方法は反則となりますが「ボクシングにおいて拳以外の箇所を相手にぶつける反則行為」を「バッティング」といいます。
ボクシングの中継を見ていると偶然のバッティングにペナルティが与えられることがありますが、故意ではなくたまたま何かの拍子で勢い良く頭がぶつかってしまった過失によるものも「バッティング」に含まれます。
「バッティングする」というのは「ボクシングで拳以外の場所が激しく打ち付けられるように複数の予定同士が衝突すること」を表します。
「予定や物事が重複する」という意味で「バッティング」が使われるのは日本のみです。
英語の「butting」にはそのような意味合いはなく日本で生まれた和製の用法です。
一般的には約束や予定など「未来の出来事が重複すること」を意味しますが、当日になって二人が同じ部屋を希望するようなケースも「バッティングする」に含まれます。
重複することその物を指すので「バッティングする」だけでは大きな問題になりませんがうまく調整できず解決に失敗すればトラブルになる可能性があります。
「バッティングする」を使った例文
・『手続きのミスで客室予約がバッティングする』
・『観光シーズンにはホテル予約がバッティングするかも知れない』
・『会議と出張がバッティングするので1日ずらしてもらう』
「バッティングする」の類語や言いかえ
・かち合う
「真正面からぶつかる」という意味の言葉です。
もともとは物体同士が真正面からぶつかること、例えば相撲の立ち会いで力士同士がぶつかり合う様子など物理的な意味合いで使われる言葉でしたがそこから転じて「予約や予定など物事の時期が重なること」という意味合いでも使われています。
まとめ
「バッティングする」はビジネスでは頻繁に使われる子と場です。
スケジュール管理や予約作業では必ず登場する言葉なので知っておかないと仕事になりません。
大きなトラブルにならないよう時間管理はきちんと行いましょう。