「重い腰を上げる」とはどんな意味の慣用句なのでしょうか。
今回は、「重い腰を上げる」の意味と類似表現について解説します。
「重い腰を上げる」とは?意味
「重い腰を上げる」とは、「なかなか行動しようとしなかった人がやっと行動すること」を意味する言葉です。
「重い腰を上げる」の概要
なかなか行動しようとしない様子を表す言葉として「腰が重い」という慣用句があります。
普通の人はきっかけがあればすぐに立ち上がって行動するところを不精な人は腰が物理的に重いかのように座ったままなかなか立ち上がら図行動に移らないことに例えた表現として広く使われています。
「重い腰を上げる」とは「簡単には上がらない重い腰を上げる」つまり「なかなか動こうとしない人がやっと行動すること」を意味する慣用句です。
「重い腰を上げる」というのは「動き始めること」を意味する慣用句なので「スタート地点に立つ」「やる気になる」という意味で使われます。
目的のために行動を開始して入るものの具体的な行動にはまだ移っておらず、活動するのはこれからです。
なぜ「腰が重い」のかは人それぞれです。
一般的にはやりたくない、やる気にならないといった怠惰や無精などの精神的な理由で動こうとしないさまが非難されることもありますが必ずしもそのような精神的な原因とは限りません。
やることで損失が生じる、行動すると関係が悪化するなど具体的な不利益が理由で行動したがらず講師が重くなっていることもあります。
長い時間かけて検討した上で導き出される結果が「重い腰を上げる」なので言葉の裏には「覚悟」「決断」と言ったニュアンスが含まれます。
一般的にはある程度影響力のある人や行動することに意義がある人など「存在感を示すものがやっと動く」という意味合いで用いられる表現です。
のっそりと起き上がる印象を受ける言葉ですが、実際の動きも言葉の印象と同じくゆっくりとしたものであることがほとんどです。
決断は遅いが動き出すと速い人もいますが通常「重い腰を上げる」という表現を用いるときにあまりスピード感は期待できません。
「重い腰を上げる」の言葉の使い方や使われ方
・『やっとのことで説得に成功し部長が重い腰を上げる』
・『彼が重い腰を上げるまでには長い時間と労力を要した』
・『危険が差し迫ったところでやっと重い腰を上げる』
・『住民の訴えが通じ役所が重い腰を上げる』
「重い腰を上げる」の類語や言いかえ
・エンジンがかかる
「やる気に火が付き本格的に動き始めること」を意味する慣用句です。
「重い腰を上げる」がまったく動かないところから動き出す様子を指すのに対し、こちらはだらだらと動いていたものが突然本気で動き出す様子を表します。
・山が動く
「不変だと思われていた大きなものが動き出すこと」を意味する言葉です。
「大きな影響力を持つものが動くこと」という意味でも使われる言葉で、こちらの意味では特に影響力のあるものが「重い腰を上げる」様子を表します。
まとめ
「重い腰を上げる」はビジネスの世界でよく使われる慣用句です。
日常生活にも浸透している言葉なので正しい意味を知ってきちんと使えるようになりましょう。