「一報を受ける」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「一報を受ける」とは? ビジネス用語【一語】

「一報を受ける」とはどのような意味で使われる言葉なのでしょうか。

今回は、「一報を受ける」の意味と類語について解説します。

「一報を受ける」とは?

「一報を受ける」とは、「最初の知らせを受け取ること」を意味する言葉です。

「一報を受ける」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「一報を受ける」「一報」「一番目の報告」を意味します。

報告と一口に言ってもスピード重視した簡単なものから正確性を重視した長大なものまで内容はさまざまです。

ビジネスの世界ではさまざまな報告を目的や状況に応じて使い分けますが、「一報」で重視されているのは「一番に届くためのスピード」です。

とにかく速く一番に知らせるためには内容を盛り込まずできるだけ簡素にして報告を速く書き上げ届ける必要があります。

そのため「一報」というのは必然的に「簡素な内容の必要最低限しか書かれていない報告」となります。

「一報を受ける」というのは「一番に届けるため作成された要点のみを示した報告を受けとること」を指す言葉です。

急いで知らせる必要がある大切な内容であることが多く、要点のみであってもとにかく知らせなければいけない大切な報告を受け取る様子を表します。

「一報を受ける」で届けられるのはスピード重視の簡素な報告なので受け取るだけで終わりではなくその後の対応が重要な意味を持ちます。

より詳細な報告を待つのか、それとも一方だけで判断できる内容を元に行動するのか、こちらから連絡して詳細を聞き出すのかなど「一報を受ける」ことよりも一報を受けての対応や反応のほうが重要です。

「一報を受ける」は急ぐ必要のある報告を受け取る様子を表しますが内容について基準はありません。

良い報告も悪い報告も急ぎで届けられた最初の報告であれば「一報を受ける」と表現します。

プロジェクトの成功や子どもの誕生など急いで知らせたい好ましい報告も、株価の暴落や会社の倒産など緊急事態も急ぎの報告を意味するときに使われる言葉は「一報を受ける」です。


「一報を受ける」を使った例文

・『飛行機が墜落したと一報を受ける』
・『契約は無事に成立したと部下から一報を受ける』
・『とても危ない状況だと一報を受けて以降なにも連絡がないのでとても心配だ』

「一報を受ける」の類語や言いかえ

・急報が入る
「急を要する情報が入ること」を意味する言葉です。

「一報」もスピードを重視した報告を指す表現ですが、こちらは非常事態や間近に迫る危機など他を差し置いて対応する必要があるほど緊急の情報や報告を指します。

まとめ

「一報を受ける」は報告、連絡、相談の報連相が重視されるビジネスの世界では多用される表現です。

急いで連絡するのは重要ですが連絡して終わりにするのではなくその後に続く続報や報告までこなすのが一人前のビジネスマンです。

スピードを重視すると同時に報告の内容にも気を配りましょう。