「レッテルを貼る」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「レッテルを貼る」とは? ビジネス用語【一語】

「レッテルを貼る」とはどんな意味の慣用句なのでしょうか。

今回は、「レッテルを貼る」の意味と類語について解説します。

「レッテルを貼る」とは?意味

「レッテルを貼る」とは、「評価や評判を一方的に決め付けること」を意味する言葉です。

「レッテルを貼る」の概要

「レッテルを貼る」「レッテル」とは「商品に貼り付ける札」を意味するオランダ語です。

お店に並ぶ商品に貼られている値段や説明書きが書かれたシールがもともとの「レッテル」です。

「レッテル」には貼られたものを説明したり価値を表したりする効果があります。

「100円」というレッテルを見た人はこの商品が100円であると思いますし「大人用」というレッテルを見た子供用を探している人は商品の購入を見合わせます。

「レッテルを貼る」「レッテル」に書かれている内容は「実体や実質とは関係なく一方的に下された評価や評判」です。

もう少し分かりやすくいうと「他人による決めつけ」「レッテルを貼る」が意味する具体的な内容です。

その人が善人であったとしても「悪人である」という評価を一方的に決め付け世間に流布されてしまうと善人であるという真実とは無関係に周囲からは悪人扱いされることになります。

このように「事実に基づかず一方的に決め付けること」「レッテルを貼る」であり、一般的には「悪い評判や不利な評価を他人に対して一方的に決め付け周囲に広めること」をあらわす慣用句です。

本人をよく知らない人が遠目からでも分かるレッテルに貼られている内容をそのまま信じてしまうのはよくあることです。

人のうわさを鵜呑みにしたり自分以外の人の判断そのまま受け入れてしまったりなど、他社に対する正当な評価を妨害する行為が「レッテルを貼る」が意味する内容です。

「レッテルを貼る」という言葉は通常「思い込みによる不正確な決め付け」に対して用いられます。

いい人なのに悪い人だと評価したりほんものなのに偽物だと決めつけたりなど「真実ではなく不利益をもたらす悪評を一方的に決めつけられること」「レッテルを貼る」です。


「レッテルを貼る」の言葉の使い方や使われ方

・『軽く叱っただけなのにパワハラのレッテルを貼るのはやりすぎだ』
・『社会不適合者のレッテルを貼るつもりならもっと慎重に調査すべきだ』
・『何度やってもうまくいかない人にぶきっちょのレッテルを貼る』
・『毎日お酒を飲んでいるというだけでアル中のレッテルを貼るのやめてほしい』

「レッテルを貼る」の類語や言いかえ

・烙印を押す
「勝手な決め付けで汚名を着せること」を意味する言葉です。

「レッテルを貼る」と同じく一方的な決め付けで人を評価することを意味する言葉ですが、「レッテルを貼る」よりも深刻で取り返しの付かない決め付けに対して用いられます。

・ラベリングする
「人の性質やタイプを勝手な決め付けで分類すること」を意味する言葉です。

「レッテルを貼る」と同じく勝手な判断で札貼り決め付ける様子を表す言葉ですが「レッテルを貼る」が個別の評価や評判を指すのに対し、こちらは事前に用意したいくつかのタイプに当てはめることを意味します。

まとめ

「レッテルを貼る」は江戸時代にはすでに使われていたとされる古い慣用句です。

ビジネスの世界では噂を流されたり先入観で見られたりするときに使われる表現なので言葉の正確な意味を理解しておきましょう。