「お墨付き」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「お墨付き」とは?
「お墨付き」は「権威ある人や組織に認められていること」を示す言葉です。
「〇〇さんのお墨付き」や「〇〇協会のお墨付き」のように、認めている側は人でも組織でも使えます。
この言葉の語源は明確ではありません。
しかし、権威のある人や組織は、何かを認める場合には署名するはずです。
そして、昔は署名することで「墨」が紙に付いたため、この表現が生まれたと推察できます。
とはいえ、ボールペンで書いたから「インク付き」と言うかと言えば違います。
また、電子署名になった現代では使えない言葉かというと、そういうわけでもありません。
「墨」を使わなくなった現代でも、「お墨付き」という言葉は立派に市民権を得ているのです。
「お墨付き」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お墨付き」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社で開発した商品がありました。
その商品は多くのユーザーへのアンケートで満足度が高いものでした。
このような場合には「この商品は、消費者のお墨付きなのです」と述べるとよいでしょう。
これにより、消費者が認めた品質であることを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、仮名表記しないように注意しましょう。
仮名表記しても誤りではありませんが、「墨」という漢字にインパクトがあるのです。
できるだけ「お墨付き」という形のままで使用することを、おすすめします。
「お墨付き」を使った例文
「お墨付き」を使った例文を挙げます。
例文のように、人や組織が認めていることを表現するために「お墨付き」を使えば、正しく使用できるはずです。
・『みなさまのお墨付きにより商品化されました』
・『これは認定機関のお墨付きです』
・『国のお墨付きを得るのは容易なことではない』
「お墨付き」の類語や言いかえ
「お墨付き」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「折り紙付き」
「お墨付き」の類語には「折り紙付き」があります。
これは、平安時代のころから公文書が折られたものであったことに由来する言葉です。
こちらも、権威ある人や組織が認めたことを表現できる、類似の言葉だといえるのです。
「認定付き」
また、「認定付き」も「お墨付き」の類語と言えます。
こちらは、より直接的な表現ですが、誰かが認めたことを示すものとして、同じように使用できます。
まとめ
このように「お墨付き」は、権威ある人や組織が認めたものであることを表現する言葉です。
ビジネスでも使用で切る言葉なので、上手に使いこなすとよいでしょう。