「粒ぞろい」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「粒ぞろい」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスでもしばしば使われる慣用句の「粒ぞろい」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「粒ぞろい」とは?意味

「粒ぞろい」の読みは「つぶぞろい」で、「同程度に粒がそろっていること」「多くの優秀な個々がそろっていること」を意味する言葉です。

前者の意味は、物理的にサイズ等がそろっていることを指し、後者はそこから転じて、そこに居る人達の才能や能力などが、どれもそろって優れていることを意味します。

ビジネスシーン等では、「粒ぞろい」の慣用句は、後者の比喩的な意味で使われる場合が多いと言えます。

また「粒ぞろい」「そろう」を漢字表記にして「粒揃い」と書かれることも、少なくありません。

「粒ぞろい」の使い方や使われ方、使うときの注意点

この「粒ぞろい」の慣用句は、先にも記載たように「多くの優秀な個々がそろっていること」を意味して使われるのが一般的です。

ただし、その優秀さがどの程度であれば、この慣用句を使えるのか等の決まりはありません。

また、その優秀さも、同質ではなく、違う側面で優秀である場合にも使われる言葉です。

さらに、この言葉は余り優秀ではない人達の集まりに対して、皮肉で使われることもあります。

本来は褒め言葉である言葉が、軽い軽蔑の気持ちを込めて皮肉で使われるのは、この慣用句以外でも、しばしばあることなので、この点には注意が必要です。

少し余談になりますが、ビジネスや企業においては、金太郎あめのように同質な優秀さよりも、個性があり、それぞれが突出した優秀さを持っている「粒ぞろい」の個の集合体の方が強く、全体としての成果を上げられるとされています。


「粒ぞろい」を使った例文

・『このプロジェクトには、各部署から粒ぞろいの若手が集められています』
・『今年の新入社員は、粒ぞろいだと採用した人事部は自慢していますが、私には若者の元気さが不足している点が気になります』
・『粒ぞろいのメンバーを集めたプロジェクトなのに、大きな成果を上げることが出来なかった』

「粒ぞろい」の類語や言い換え

「粒ぞろい」の類語や言い換えとしては、「優秀なものを選び抜いたこと」を意味する「粒より」や、「選り抜き(よりぬき)」や、「厳選」等が挙げられます。

また「優秀な個の集まり」と言う意味で「精鋭ぞろい」「そうそうたるメンバー」「そうそうたる顔ぶれ」等と言い換えることも出来ます。

まとめ

「粒ぞろい」の慣用句は、「同程度に粒がそろっていること」「多くの優秀な個々がそろっていること」を意味する言葉です。

ビジネスシーン等では、後者の比喩的な意味で使われる場合が多いと言えます。