「気持ちがほころぶ」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「気持ちがほころぶ」とは?
「気持ちがほころぶ」は「気持ちが緩む」との意味で使用される言葉です。
この「ほころぶ」という言葉は、緊張していた状態が緩和するような意味で使用できます。
たとえば「顔がほころぶ」と表現すれば、堅くなっていた表情が、柔らかくなることを示すのです。
「ほころぶ」は、本来は衣服などのつなぎ目が緩むことを示す言葉です。
「ほころびがある」と言えば、衣服の劣化を示す言葉なのです。
しかし、「気持ちがほころぶ」と表現した場合は、劣化ではなく、緊張の緩和をしめします。
少しほっとしたような場合、いい話を聞いてよい気持ちになった場合などに、「気持ちがほころぶ」と表現できるのです。
「気持ちがほころぶ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「気持ちがほころぶ」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが、顧客から貸与されていたセキュリティカードを紛失してしまったとします。
しかし、しばらく後で、その顧客がカードを拾って届けてくれました。
そして、今度から注意してくださいと、笑って手渡してくれたのです。
顧客からの貸与物を紛失して、緊張していたあなたの心は、一気に緩和したのでした。
このような場合には「気持ちがほころぶ重いです」と、相手に述べるとよいでしょう。
これにより、緊張の緩和を的確な言葉で言いかえできるのです。
この言葉を使用する場合には、「ほころぶ」の使い方に注意しましょう。
「気持ちがほころぶ」と表現した場合には、どちらかと言えばよい意味で使用されます。
しかし、「気持ちのほころび」と表現すると、心の傷のように、悪い意味の言葉になるのです。
同じ「気持ち」と「ほころぶ」を用いた表現でも、意味が大きく変わるので、使い方に注意が必要なのです。
「気持ちがほころぶ」を使った例文
「気持ちがほころぶ」を使った例文を挙げます。
・『気持ちがほころぶ思いです』
・『急に気持ちがほころぶように感じました』
・『気持ちがほころぶような、とてもよい話でした』
「気持ちがほころぶ」の類語や言いかえ
「気持ちがほころぶ」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「気持ちが和む」
「気持ちがほころぶ」の類語には「気持ちが和む」があります。
和やかな感情になることと、緊張が緩和することは類似の意味と言えるため、二つの言葉も類語と言えるのです。
「気持ちが緩む」
また、「気持ちが緩む」も「気持ちがほころぶ」の類語と言えます。
衣服などの継ぎ目が緩むことが「ほころぶ」の意味なので、たんに「緩む」に言いかえても、同様の意味として成立するのです。
まとめ
このように「気持ちがほころぶ」は、緊張していた気持ちが緩む様子を、衣服のほころびに例えて表現したフレーズです。
ビジネスでも使える言い回しなので、上手に使いこなすとよいでしょう。