「ご盛況いただきました」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご盛況いただきました」とは?
はじめに「ご盛況いただきました」の意味を解説していきます。
「盛況」は「いきおいが盛んな様子」を意味する言葉です。
これに接頭語の「ご」を付与して「ご盛況」とし、丁寧に表現しています。
また、ここでは「いただきました」を使用しています。
これは「いただきます」を過去形にしたものです。
そして、「いただきます」は「いただく」に丁寧語の語尾である「ます」を加えたものです。
「いただく」は「もらう」をへりくだって表現したものです。
これらのことから、「盛況をもらう」という意味になり、少し意味が分かりにくいと言えます。
しかしこれは、「盛況である」を受動的に表現したものだと考えるとよいでしょう。
「ご盛況いただきました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご盛況いただきました」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社でイベントを開催したとします。
そして当日の集客は、事前の予想を大幅に超えるものでした。
また、イベントに参加した人達も、積極的に行動して、イベントを大いに盛り上げてくれたのでした。
このような場合には「今回のイベントは、大変なご盛況いただきました」と述べるとよいでしょう。
これは「ご盛況でした」と事実を述べるよりも、参加者のおかげであるというニュアンスが加わるのです。
この言葉を使用する場合には、より一般的な表現があることに注意しましょう。
たとえば同じような意味でも、「ご盛況いただいております」と言い回しのほうが聞きなれているのではないでしょうか。
誤りではないものの、「ご盛況いただきました」はよく使うフレーズとは言えないので、使用する場合は注意しましょう。
「ご盛況いただきました」を使った例文
ここでは「ご盛況いただきました」を使った例文を挙げていきます。
・『今回のイベントは、大変なご盛況いただきました』
・『ご盛況いただきましたことに、心より御礼を申し上げます』
・『本日ご盛況いただきましたのも、ひとえに皆様のご協力のおかげです』
「ご盛況いただきました」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご盛況いただきました」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご盛況いただきました」の類似表現
「ご盛況いただきました」の類似表現について解説します。
「ご盛況」は「ご好評」や「ご活況」と言いかえられます。
意味は若干異なりますが、同じように使用できる言葉と言えるでしょう。
「ご盛況いただきました」の敬語表現
「ご盛況いただきました」を別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「ご盛況賜りました」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「ご盛況いただきました」は、盛況であることを受動表現で言いかえたフレーズです。
ビジネスでも使用できる言い回しなので、おぼえておくとよいでしょう。