この記事では、「失礼なことをお聞きしますが」の意味を分かりやすく説明していきます。
「失礼なことをお聞きしますが」とは?意味
「失礼なことをお聞きしますが」は、「あまり親しくない関係の人に対して、礼を欠いた質問をする時にお断りする丁寧な表現」という意味です。
目上の人や取引先の人など、距離と礼儀を大切にする関係の人に対して、ものごとの核心に迫る質問や、プライベートな質問などをする時に使われます。
相手が寛容な人の場合、どの様なことでも穏やかに対応してくれますが、気難しい人の場合は不快に思い、ビジネスに影響を及ぼすこともあり、慎重に使う必要があります。
文法的には間違いはありませんが、「お聞きします」がやや口語調ですので、本当に失礼なことを問いかける時には「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」に言い換えましょう。
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」の成り立ち
「失礼なことを伺って恐縮ですが」は「失礼な+こと+を+お伺い+して+恐縮+ですが」で成り立っています。
「失礼な」は形容動詞「失礼だ」の連用形、「こと」は「ことがら」、「を」は助詞、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「伺い」は動詞「聞く」「尋ねる」の謙譲語「伺う」の連用形、「して」は動詞「する」の連用形「し」に助詞「て」が付いた連語、「恐縮」は「申し訳なく思うこと」という意味、「ですが」は助詞「です」に確認の終助詞「が」が付いた言葉です。
謙譲語と丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」の言葉の使い方や使われ方
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『失礼なことをお伺いして恐縮ですが、こちらはお幾ら程ですか』
相手が所有しているものや、購入に関わったものの値段を尋ねる時に使われます。
ビジネス以外で直接値段を聞くのはマナー上失礼とされています。
『失礼なことをお伺いして恐縮ですが、お年はお幾つですか』
女性に年齢を尋ねるのは世界共通の失礼な言動にあたります。
男性に対してもプライベートな質問は失礼にあたりますので、この様に言います。
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」の類語や言いかえ
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」の類語や言いかえは以下の通りです。
「失礼な質問で申し訳ございませんが」
相手が普段から気さくで馴染み易い場合には、シンプルな表現の方が自然な雰囲気になります。
「不躾な質問で大変恐縮ですが」
「不躾」は「礼を欠くこと」で、失礼と同じ意味で使われます。
まとめ
今回は「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」について紹介しました。
「失礼なことをお伺いして恐縮ですが」は、「相手に失礼なことを尋ねる時の丁寧な前置き表現」と覚えておきましょう。