「ということで」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ということで」とは?
「ということで」は漢字で記載すると「と言う事で」になります。
これは、前の文節で言及した事を「~と言う事」の意味で指し示しているのです。
そのことから、会話や文章の中で順接の表現として使用される言葉だと言えます。
たとえば「ということで今日は帰宅しましょう」とすれば、その前の文節では、「今日は帰る」という判断が妥当だとの理由が述べられていたことを推察できるのです。
この言葉は、「つまり」や「そういうわけで」など、数ある順接表現のひとつであり、前の文節と後ろの文節をスムーズに接続するための役割を果たす言葉なのです。
「ということで」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ということで」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが会議に参加していたとします。
しかし、議論は紛糾し、収集が付かなくなりました。
そこで、会議のオーナーは、本日の中止と次回の継続議論を決定しました。
このような場合には、「ということで、本日は散会いたしましょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、会議の中止という前の文節で表現されていたことを、上手に拾う形で自分の意思を継続して叙述できるのです。
この言葉を使用する場合は、対象が曖昧になることに注意しましょう。
「ということ」が指し示す対象は曖昧なのです。
そのため、前の文節で示されているものが明確であればよいですが、そうでない場合は非常に分かりにくい表現になるのです。
相手との認識相違を生じないように、注意して使用する必要があります。
「ということで」を使った例文
「ということで」を使った例文を挙げます。
「ということで」が順接の意味で使用される接続しであることが分かれば、様々な応用が可能でしょう。
・『ということで、今日はもうお開きにしましょう』
・『ということで、この理論が正しいことが分かります』
・『ということで、最終的には誰も答えを持っていないのです』
「ということで」の類語や敬語での言いかえ
「ということで」の類語や敬語を解説していきます。
「ということで」の類似表現
「ということで」は「というわけで」と言いかえられます。
また、同じ順接で「つまり」や「ということから」なども類似表現と言えるでしょう。
「ということで」の敬語表現
「ということで」を敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ということでございまして」と、丁寧な表現にすることが可能です。
まとめ
このように「ということで」は、前の文節との順接を示すための接続詞です。
ビジネスでも使用できるので、上手に使いこなすとよいでしょう。