この記事ではビジネスシーンでしばしば使われる慣用句の「早急なご対応」の意味や使い方について、分かりやすく説明します。
「早急なご対応」とは?意味
「早急なご対応」の読みは、正しくは「さっきゅうなごたいおう」です。
しかし「そうきゅうなごたいおう」と読まれることも少なくありませんが、この読みも、一応間違いではないとされています。
「早急なご対応」の「早急」とは「非常に急ぐこと」を意味する言葉です。
また「ご対応」は「周囲の状況等に合わせて処置すること」を意味する「対応」に、尊敬の意味を示す接頭辞の「ご」が、付けられた言葉です。
従って「早急なご対応」とは、「非常に急いで、周囲の状況等に合わせて処置すること」の意味となります。
この慣用句は、急いで対処してくれたことに対してお礼を述べる場合と、急いで何か対処をお願いする場合に使われます。
「早急なご対応」の上司や目上に使うときの注意点
「早急なご対応」の言葉は、前項で記載した様に、敬語表現の接頭辞の「ご」が付けられているので、後ろに続ける言葉を敬語表現とすることで、上司や目上の人や取引先の人に使えます。
まず、お礼の言葉に使う場合には、後ろに「感謝いたします」や「感謝申し上げます」や「誠にありがとうございます」とすれば、問題なく使えます。
また、何かを急いで対処してほしいと依頼する場合には、命令口調にならないように注意する必要があります。
例えば、「早急なご対応をお願いします」では、何となく命令口調を払拭できないので、その前に「誠に申し訳ありませんが」や「ご多忙中、恐縮ですが」などと相手を気遣う言葉を前置きとして使った方が良いと言えます。
さらに依頼するケースでは、言葉の使い方とは別に、以下の様な点に配慮することも、ビジネスマナーとして大切です。
その一つは、対応してもらう必要が生じたタイミングで、可能な限り迅速に依頼する、二つ目にメールで依頼する場合には、件名に【至急】と付けるなどしてすぐに見てもらえるようにし、またメールだけでなく、口頭でもお願いすべきです。
そして三つ目としては、対応して欲しい期日を指定して、相手の対応可否・都合を確認すべきこと等が挙げられます。
「早急なご対応」を使った例文
・『ご多忙中とは存じますが、可能な限り早急なご対応をお願い申し上げます』
・『お忙しい中、早急な対応をいただき、誠にありがとうございました』
・『発注漏れがあったので、取引先に早急なご対応の無理をお願いしました』
「早急なご対応」の返答や返信例
「早急なご対応」をお礼の言葉として受けた場合には、「お役に立てたなら幸いです」などと、謙遜して応えるのが良いでしょう。
また、この言葉を使って依頼された場合には、対応可否を、丁寧な言葉を使ってはっきりと返答する事が大切です。
対応可否を曖昧にしていると、相手が次の策を打てないので、すぐに対応可否を返答する事が大切なのです。
まとめ
「早急なご対応」の読みは、正しくは「さっきゅうなごたいおう」で、「非常に急いで、周囲の状況等に合わせて処置すること」を意味します。
この言葉は、急いで対処してくれたことに対してお礼を述べる場合と、急いで何か対処をお願いする場合に使われます。