「気丈に振る舞う」とは?使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「気丈に振る舞う」とは? ビジネス用語【一語】

「気丈に振る舞う」とはどのような様子を指す言葉なのでしょうか。

今回は、「気丈に振る舞う」の意味と類似表現について解説します。

「気丈に振る舞う」とは?

「気丈に振る舞う」とは、「本心を隠してしっかりと強気な言動を見せること」を意味する言葉です。

「気丈に振る舞う」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「気丈に振る舞う」「気丈」には「気が強くしっかりしている」という意味があります。

一般的に「気丈」という言葉は「本当の気持ちを表に出すことなく強く見せる」という意味合いで使われることが多く、「弱い人や無力な人がそうであるのに心や気持ちをしっかりと持ち強いさま」をあらわす言葉です。

「気丈に振る舞う」「振る舞う」には「態度を見せる」という意味があります。

他人から見てはっきりと分かる外見的な行動や発言を表しています。

「気丈に振る舞う」とは「強くしっかりとした態度を見せること」が本来の意味ですが、この言葉の本当に重要な部分は裏に隠された意味合いです。

「振る舞う」という言葉にはただ行動したり発言したりするだけではなく「外に対して見せつけるように態度をとる」という意味合いがあります。

無意識に行動しているのではなくどう受け止められるかわかった上であえてそのような態度をとるのが「振る舞う」なので、行動の裏には何らかの真意が隠されているのが一般的です。

「気丈に振る舞う」というのは「あえて強くしっかりしているように見える態度をとること」を指しますが、そのような態度をとるのは「とても強気でいられる状況ではない」のが理由になっています。

調子が良かったり臆する理由が無かったりなど「気丈」であることが当たり前のときにはあえてそのような態度を取る必要がないので「気丈に振る舞う」という言葉は使いません。

「気丈に振る舞う」必要があるのは「打ちひしがれて弱っているがそのような態度を表に出すわけにはいかないとき」です。

大切な人を亡くして悲しみでいっぱいだがしっかりしなければ周囲に心配をかけてしまう、といったような本心を隠して強さを見せなければならないときの態度を指して「気丈に振る舞う」と表現します。


「気丈に振る舞う」を使った例文

・『最愛の人を亡くしているのに気丈に振る舞う様子を見て一層悲しみがこみ上げてきた』
・『弱みを見せるとつけ込まれるので気丈に振る舞う』
・『不安な心を隠して気丈に振る舞うのにも限界がある』

「気丈に振る舞う」の類語や言いかえ

・強がる
「強く見せかけること」を意味する言葉です。

「気丈に振る舞う」に比べて虚勢や空威張りなど作り物の態度であることが強調されています。

・隙を見せない
「弱点を表に出さない」という意味の言葉です。

「気丈に振る舞う」は周囲に気を使わせないための明るさや元気さなどのニュアンスが含まれますが、こちらは自分のことを考えて守ろう警戒するために弱さを押し隠す態度を表します。

まとめ

「気丈に振る舞う」という言葉の裏には悲しさや辛さを押し隠す様子が含まれています。

ビジネスでは人が亡くなったときによく用いられる表現なのでただし意味を覚えておきましょう。