「全くもって同感です」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「全くもって同感です」とは? ビジネス用語【一語】

「全くもって同感です」という言い回しについての解説です。

「全くもって同感です」とは?意味

「全くもって同感です」は、ビジネスなどで相手側に完全に同意することを意味します。

同感は相手と同じ考えや感性であるという意味で、まったくもってという言い回しが、もって同感という意味よりも強い同意を指すので、この言葉は、相手方に対して、完全に同意したという意味になります。

なので、この言葉は相手に対して強い口調で同意していますので、同意を覆したい場合、それ相応の犠牲を払ってでも同意を覆すのがビジネスでは腕の見せ所になるのです。

「全くもって同感です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「全くもって同感です」は、ビジネスの席で相手側と同じ考えだ、同じ感性をもってして結論とするという意味で使用しあ、相手方に完全に同意するという意味で使用します。

なので、注意点を挙げれば、この言葉は相手に対して同意したわけですから、反対意見を述べることは難しいと考えるのが筋です。

無論反対意見を言うことは悪いことではないんですが、反対意見を述べた場合、じゃあなんで同意したの?となるので本当に注意してください。


「全くもって同感です」を使った例文

・『部長の意見については全くもって同感です』
・『全くもって同感ですといいたいのですが、いささか反対すべく点がごさいます』

「全くもって同感です」の返答や返信例

「全くもって同感です」は、相手側の考えや意見に対して同意したという意味なので、この言葉が使われたということは、相手はこちらの意見について正しいとみています。

なので、正しいことを認めさせたわけですから返事は、「では、我々の意見に賛同という形でよいですね?」と話を切りだし、相手にこちらの話を認めさせます。

なお、相手側が認めない場合、対策として、「では、どのように意見をお考えで?」と問いただして反対意見を引き出すか、相手側の「やはりあなたの意見が正しい」というような声を引き出すよう相手の逃げ道をふさぐ感じで、言葉の選択権を奪ってこちらの優位になるように仕向けるのが良いでしょう。

まとめ

「全くもって同感です」は、もろ刃の刃で相手に対して気に入られやすい言い回しで相手に対して完全に同意するというものなので、相手側のペースで話が進んでしましがちです。

なので、このワードは、反対意見を出したい、相手の意見を遮り、意見を覆したいと願う場合、それ相応の覚悟と気力、そして話術が必要です。

ビジネスでは、話術を用いて相手を説得して丸め込むことが重要な部分があり、「全くもって同感です」と相手に同意してから覆すことができる人物というのは、相当のやり手のビジネスマンだといえるでしょう。