この記事では、「恐縮するばかりです」について、その意味や使用例などを分かりやすく説明します。
「恐縮するばかりです」とは意味
「恐縮」とは字のとおり、恐れ縮こまるという意味です。
そこから「感謝や申し訳なさから恐れ多さで身の縮む思いがすること」を表わします。
そのため「恐縮する」は「とてもありがたい」という意味や「とても申し訳ない」という意味を持ちます。
さらに「ばかりです」とつけることで感謝や申し訳ない気持ちを強調した表現が「恐縮するばかりです」になります。
「これ以上感謝のしようがありません」や「本当に申し訳ないとしか言いようがない」という意味になります。
「恐縮するばかりです」の使い方とは
「恐縮するばかりです」の使い方は4通りあります。
・感謝の気持ちを表す時
・お詫びの気持ちを表す時
・依頼やお願いをする時
・誉め言葉への感謝を謙虚に表す時
「恐縮する」には「感謝や申し訳なさから身の縮む思いがする」という意味があるので「ありがとうございます」や「申し訳ありません」のかわりに使えます。
そのため依頼やお願いをする場面でも「申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」という意味で使用できます。
さらに褒められた場合にはただ「ありがとうございます」だけでは、褒められた内容を自分でもその通りだと思っていて、そのまま受け止めてお礼をしたようになってしまいます。
「恐縮するばかりです」と言うことで「過分な褒め言葉をいただき、身の縮む思いです」という謙虚さが表わせます。
「恐縮するばかりです」の例文
・感謝の気持ちを表す例文
『迅速に対応いただき恐縮するばかりです』
・お詫びの気持ちを表す例文
『大変ご迷惑をおかけし恐縮するばかりです』
・依頼やお願いをする例文
『お手数をおかけしてしまい恐縮するばかりですが、何とぞよろしくお願いいたします』
・褒め言葉への謙虚な返事の例文
『そのような過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮するばかりです』
「恐縮するばかりです」の言い換え表現
「恐縮するばかりです」の言い換え表現には「大変恐れ入ります」と「恐縮至極です」があります。
「大変恐れ入ります」は「恐縮するばかりです」とほぼ同じ意味で、同じように使用できます。
「恐縮至極」はややおおげさで硬い表現になります。
そのため多用するとかえって口先だけ、と受け取られかねません。
使用には注意が必要です。
「大変恐れ入ります」の例文
『大変恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします』
『何度も修正いただき、大変恐れ入ります』
『高い評価をいただき、大変恐れ入ります』
このように「大変恐れ入ります」は「恐縮するばかりです」と同じく感謝やお詫び、依頼や褒め言葉への謙虚な返答に使用でき、「恐縮する」という言葉よりもややソフトな印象で使えます。
まとめ
「恐縮するばかりです」は「恐縮です」や「恐れ入ります」を強調した表現になります。
多用するとかえって軽く見られかねませんので、「恐縮です」や「恐れ入ります」を使用する方が一般的です。
本当に強調したい時にだけ使用する方が効果的です。
丁寧すぎや強調しすぎもかえって失礼に感じる方もいることを念頭に置き、使用しましょう。