この記事では「長きにわたり」について解説をします。
「長きにわたり」とは?意味
長い期間の間途切れることなくといった意味です。
「長き」には、長い期間、長いことという意味があります。
「永き」という漢字を用いることもあります。
「長」も「永」も、時間がながいという意味を持つ漢字です。
「わたり」は、ある時間、ある期間、途中でやめることがなくという意味です。
「長時間にわたる会議」のような使い方をし、この場合は会議という事柄を行っていた時間が途切れることなく続いていたさまを表します。
「長きにわたり」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある事柄が途切れることなく続くさまや、続いていたさまを表すときに用います。
この言葉自体は敬語ではなく、目上の人、取引先の人、お客様などに対して用いるときには「わたり」の後に続く言葉を丁寧にします。
たとえば、このような場面で使用されます。
ある個人経営の店は、50年間営業をし続けていました。
しかし、ある事柄が理由で閉店をすることになりました。
これまで50年という長い間、多くの人に支えてもらったおかげでここまでやってくることができました。
そのことについて感謝を示すときに「長きにわたり支えてくださった~」などのような用い方をします。
店は定休日や年末年始の休みの際に営業をしていませんが、そういった中断は含めません。
長い間愛されている製品についてもこの言葉を用いることができます。
ある製品は発売から30年もの間、製造を続け、お客様が購入をしてくれています。
30年の間、工場の休業日を除いて一度も製造を中止していません。
ある期間販売をし、一旦販売をやめて、復刻版としてまた販売するようになった、そして30年間販売し続けられたということではありません。
30年の間、途切れることなく販売を続けました。
この製品は「長きにわたり愛されて続けている」といえます。
どれくらいの期間を長いというのかの定義はなく、数時間を指して用いることもあれば、数十年を指して用いることもあります。
「長きにわたり」を使った例文
・『長きにわたりご支援くださったことに感謝しています』
・『長きにわたり社長を務めてこられました』
・『長きにわたり栄養指導を行っている』
「長きにわたり」の返答や返信例
「わたり」の後に続く言葉によって、返答をするのか、しないのかが変わります。
報告の場合は、この言葉の後にまだ話が続くので話に耳を傾けます。
返答しないことが少なくありません。
まとめ
この言葉は、長い間途切れることなくという意味で用いるものです。
長い間店が続いている、長い間商品が愛され続けている、長い間ある役職についているなどを表すときに用います。