この記事では、ビジネスでも使われることの多い、言葉の「空を仰ぐ」について、その意味や使われ方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「空を仰ぐ」とは?意味
「空を仰ぐ」とは、「嘆いて、神に訴えるように、顔を上方へ向けること」を意味する言葉です。
非常の残念な状況で、それを強く嘆く場合に、実際に「空を仰ぐ」動作をする場合はもちろんですが、仰ぐことがなくても比喩的に使われる言葉です。
「空を仰ぐ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「空を仰ぐ」は、先に言葉の意味で説明した通り、「嘆いて、神に訴えるように、顔を上方へ向けること」です。
この言葉は、神は昔から空の上にいると言う考え方があったことから、神に訴える様子を「空を仰ぐ」と比喩的に表現したものです。
すなわち、この表現は悲しいことや、嘆くような出来事があった際に、それを神に訴える場合に使われるものです。
従って、非常に嬉しい出来事があったり、苦しいことを乗り越えて、何かを達成した満足感を表現する場合に使うのは間違いと言えます。
この「空を仰ぐ」と似た言葉に「天を仰ぐ」が、あります。
この「天を仰ぐ」意味は、「嘆いて、神に訴えるように、顔を上方へ向けること」で、「空を仰ぐ」と全く同じ意味の言葉で、同義語と言えます。
もちろん、こちらの言葉も、嬉しいことや何かを達成した満足感を表現するポジティブな言葉として使うのは間違いです。
「空」と「天」は同じ意味で使われることも多く、昔から神は「空の上」や「天上」にいると表現されていますし、また亡くなった人の魂が「空」や「天」に上り、そこから愛する人を見守っていると言った考え方や表現もなされます。
従って、神のいる「空」と「天」のいずれを使っても、同じ意味となるのです。
最近では、「空を仰ぐ」よりも「天を仰ぐ」の方が、より広く使われています。
「空を仰ぐ」を使った例文
・『自信を持ってプレゼンに臨んだが、結果的にコンペで他社に敗れ、思わず空を仰いでしまった』
・『プロジェクトが打ち切られることになり、無念さの余り空を仰いだ』
・『思わず空を仰ぐ仕草をしたことから、彼の残念な気持ちが伝わって来る』
「空を仰ぐ」の類語や言い換え
「空を仰ぐ」の同義語としては、先に記した「天を仰ぐ」が挙げられます。
また「空を仰ぐ」の言い換えとしては、「空を見上げる」や「空を仰ぎ見る」や、さらにこの言い換えの「空」を「天」に換えた「天を見上げる」や「天を仰ぎ見る」等が挙げられます。
まとめ
「空を仰ぐ」とは、「嘆いて、神に訴えるように、顔を上方へ向けること」を意味する言葉です。
同義語として「天を仰ぐ」があり、最近では「空を仰ぐ」よりも「天を仰ぐ」の方が良く使われていると言えます。