この記事では「何食わぬ顔」という言葉について説明していきます。
「何食わぬ顔」とは?
自分は関係ない、自分は全く気にしていないというような様子や振る舞いといった意味で、ネガティブなことがあって使われることが多くなります。
「昨日まで入院していたのに何食わぬ顔で仕事をしている」という使い方は方向性としてはポジティブに寄っていると言えますが、「怒られたのに何食わぬ顔をしている」という使われ方のほうが多く、本人そのものが反省していないであろうという意味合いに取られるケースとなっています。
基本的に人に使う言葉ですが、飼っている動物が反省していないというニュアンスなどで使う事はありえます。
会社に対して使うこともありますがポジティブな意味ではありません。
「顔」という言葉は入るもののデザインそのものに対して使うことはありません。
「何食わぬ顔」の使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいてプレスリリースや公式な文書において使う可能性はほぼゼロと言えるでしょう。
何らかの被害にあって相手の態度を指すケースなどで使うことはありますがこちらもビジネスの主体であるとは言い難いといえます。
接客においても接客そのもので使うことはほぼありえず、万引き犯の態度などに対して使うということはありえます。
「何食わぬ顔」を使った例文
・『さっき障子を破っていた猫を叱ったが何食わぬ顔でゴロゴロ言っている』
動物への使用例です。
人間のルール内で暮らしている動物のほうが「何食わぬ顔」をするともいえます。
・『模倣の騒動が何度もあったのに何食わぬ顔でこんなデザインを出してくるとは』
この場合またデザインを模倣したのかという意味と捉えられます。
・『試合が連続しているのに何食わぬ顔で活躍している』
野球のダブルヘッダーなどで使うケースでポジティブな意味と言えます。
「何食わぬ顔」の類語や言いかえ
「意に介さず」「反省の色も見せず」「なんとも思わず」「気にせず」などが言いかえとして使えます。
「何食わぬ顔」の類語
「素知らぬ顔」という言葉は前後の文章の組み合わせによって「何食わぬ顔」と同じように使うことができます。
「何食わぬ顔」の敬語
「何食わぬ顔」という言葉は敬語ではほぼ使わない言葉で、「昨日のデッドボールを気になさらず活躍されています」というような言葉が意味として近い敬語表現と言えます。
まとめ
「何食わぬ顔」という言葉はネガティブな現象があって発生する言葉でその後はポジティブな意味になるとは限らないところが特徴ですが、多くのケースでは「何食わぬ顔」は反省の色が見えないというニュアンスで使われていると言えます。