「奢侈を尽くす」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「奢侈を尽くす」とは?
「奢侈」は「しゃし」と読みます。
これは、「必要な程度を超えたぜいたく、身分を越えたぜいたく」を表す言葉です。
「奢」は「奢る」と読めますし、「侈」も「おごる」を意味する言葉なのです。
そのため、「奢侈を尽くす」と表現した場合は、贅沢を尽くすことを意味しますし、その贅沢が身の丈を超えるレベルのものであることも意味するのです。
類似の言葉に「贅沢を尽くす」や「贅を尽くす」などがありますが、こちらは良い意味でも悪い意味でも使用できます。
これに対して「奢侈を尽くす」は、悪い意味でのみ使用されるものだと覚えておくのがよいでしょう。
「奢侈を尽くす」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「奢侈を尽くす」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたの同僚が借金返済に苦しんでいたとします。
少し前まで非常に羽振りが良く、同じ会社なのに不思議に思っていました。
しかし、借金して贅沢していたことが判明したのです。
このような場合に「あれだけ奢侈を尽くすのには理由があったのだ」と、同僚の行動を示して表現できます。
この言葉を使用する場合は、良い意味で使用しないことに注意しましょう。
たとえば、誰かから豪勢な食事をご馳走になった場合に、「奢侈を尽くす料理でした」などと使ってはいけないのです。
「奢侈を尽く」が身の丈に合わない贅沢により、悪い結果になることを示す言葉だということに、注意が必要なのです。
「奢侈を尽くす」を使った例文
「奢侈を尽くす」を使った例文を挙げます。
例文のように、悪い意味での贅沢を示した使う点に注意するとよいでしょう。
・『借金が多い人を見れば、奢侈を尽くすのが怖くなるはずだ』
・『奢侈を尽くすような暮らしぶりから予想はできた』
・『破産寸前まで奢侈を尽くす生活だったようだ』
「奢侈を尽くす」の類語や敬語での言いかえ
「奢侈を尽くす」について、類語や敬語を解説していきます。
「奢侈を尽くす」の類似表現
「奢侈を尽くす」は「贅沢を尽くす」、「贅を尽くす」、「贅の限りを尽くす」などの類似表現で言い換えできます。
「奢侈を尽くす」の敬語表現
「奢侈を尽くす」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「奢侈を尽くされる」と言い換えると、「奢侈を尽くしている」人物に敬意を示す表現になります。
まとめ
このように「奢侈を尽くす」は、「贅を尽くす」を意味する、悪い意味限定の慣用句だと思うとよいでしょう。
ビジネスでも使用する機会が少ないものですが、言葉の意味を理解しておけば、何かの際に役立つかもしれません。
