「融通を聞いていただき」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「融通を聞いていただき」とは?
はじめに「融通を聞いていただき」の意味を解説していきます。
「融通」は「柔軟に処理すること」を意味します。
しかし、「融通を聞いていただき」という表現は誤りだと言えます。
「融通をきいていただき」や「融通を利いていただき」と表現することはあります。
しかし、「聞く」と表現することはないのです。
「融通を聞いていただき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「融通を聞いていただき」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先とメールで費用交渉していたとします。
こちらの要求は非常に厳しいもので、相手の提示金額から10%のディスカウントさせる内容でした。
しかし、あいては渋々ながらも、こちらの要求を受け入れてくれたのでした。
このような場合に「融通を聞いていただき誠にありがとうございました」と記載すると誤用になります。
このような場合は、「融通を利いていただき」と書き換えて使用するのがよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、変換にあります。
融通とは「利く」ものですが「聞く」ものではありません。
しかし、PC操作などで変換した場合に、「聞く」に変換されても気が付きにくいのです。
危ない場合は、あえて変換せずに仮名表記のままとするのも、ひとつの手段だと言えるでしょう。
「融通を聞いていただき」を使った例文
ここでは「融通を聞いていただき」を使った例文を挙げていきます。
例文のように感謝を示す言葉と組み合わせると、使いやすいでしょう。
この場合も、「融通を利いて」に書き換えるのが妥当と言えます。
・『融通を聞いていただきありがとうございます』
・『毎度融通を聞いていただきありがとうございます』
・『大変な融通を聞いていただきありがとうございます』
「融通を聞いていただき」の類語や敬語での言いかえ
それでは「融通を聞いていただき」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「融通を聞いていただき」の類似表現
まず「融通を聞いていただき」の類似表現について解説します。
「融通を聞いて」は「ご無理を聞いて」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「融通を聞いていただき」の敬語表現
つぎに「融通を聞いていただき」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご無理をきいてくださり」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「融通を聞いていただき」という表現は、相手が柔軟に調整してくれた場合に使えるフレーズです。
ビジネスでも使用できるものなので、覚えておくとよいでしょう。
