「すでに」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「すでに」とは?
はじめに「すでに」の意味を解説していきます。
「すでに」は「既に」と書きます。
これは、「過去に起きている、過去に終わっている」ことを示す表現です。
これはビジネスでも使用される言葉です。
たとえば、もう手遅れで取り返しがつかない様子を「すでに手遅れ」のように表現するのです。
「すでに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「すでに」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが顧客を訪問したとします。
訪問の目的は、新しい製品の販売でした。
しかし、相手を訪問したところ、別の会社から製品を購入済である旨を告げられました。
このような場合には「すでにご購入済でしたか」と、残念そうに述べるとよいでしょう。
これにより、過去に起きた「別会社の製品を購入する」という事象を、「すでに購入済」と表現できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、変換にあります。
「すでに」は「既に」と変換できます。
会話で使用する場合には問題ないでしょう。
しかし、メールや文書などの活字表現の場合には、どちらを採用するべきかに迷いが生じるのです。
これは、どちらを採用しても誤りではありません。
そのため、周囲の文書との親和性を加味して、漢字変換して「既に」とするか、仮名表記のままで「すでに」とするかを決めるとよいでしょう。
「すでに」を使った例文
ここでは「すでに」を使った例文を挙げていきます。
例文のように過去に起きたことを指し示して使用すれば、正しく使用できるはずです。
・『すでに私が対応しておきました』
・『すでに取引が完了してしまったようです』
・『すでに私たちの計画は破綻しているのです』
「すでに」の類語や敬語での言いかえ
それでは「すでに」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「すでに」の類似表現
まず「すでに」の類似表現について解説します。
「すでに」は「もはや」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「すでに」の敬語表現
「すでに」を単体で敬語表現にすることはできません。
敬語表現にしたい場合は、周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「既に手遅れでございます」などのように、語尾で表現する方法が可能です。
まとめ
このように「すでに」という表現は、過去に起きた何か、過去に既に完了している何かを表現するためのフレーズです。
ビジネスでも使用できるものなので、覚えておくとよいでしょう。