「ご指南下さい」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
「ご指南下さい」とは?
「指南」は、中国で使われていた「指南車」という、方角を示す道具に由来すると言われています。
この「指南車」が道に迷わないように方角を指し示すことから、現代では「指導、教え導くこと」の意味で使用されています。
また「下さい」は「くれ」を敬語で表現したものです。
これらのことから、口語で表現すれば「教えてくれ」や「指導してくれ」と同じ意味の内容を、丁寧に表現したのが「ご指南下さい」だと言えるでしょう。
「ご指南下さい」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご指南下さい」のビジネスにおける使い方について解説します。
たとえばあなたが、資料作成していたとします。
しかし、どうしても書けない部分があり、先輩に相談することにしました。
このような場合には、「どうか、ご指南ください」と先輩に伝えるとよいでしょう。
これにより、相手から指導を受けたいことを、丁寧に伝達できるのです。
この言葉を使用する場合の注意点は、他にメジャーな表現方法が存在することです。
あえて「指南」と使わなくても、「ご指導くだささい」としたほうが分かりやすく一般的です。
ほぼ同じ意味で使用できますので、少し古風に聞こえる「指南」を、積極的に選択する理由がないのです。
「ご指南下さい」を使った例文
ここでは「ご指南下さい」を使った例文を挙げます。
例文のように単独でも使用できますし、教えてほしい対象を先に述べる使い方も可能です。
ここでは「指南」を使用していますが、「指導」に置き換えても違和感なく使えることが分かるはずです。
・『ご指南下さい』
・『営業の極意を、ご指南下さい』
・『経営者になるための方法を、ご指南下さい』
「ご指南下さい」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご指南下さい」を類語や敬語で言いかえるには、どうすればよいでしょうか。
「ご指南下さい」の類似表現
まず「ご指南下さい」の類似表現について解説します。
「ご指南」は「ご指導」に言い換えられます。
ビジネスで使用する場合は、「ご指導」を選択したほうが無難と言えるでしょう。
「ご指南下さい」の敬語表現
つぎに「ご指南下さい」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「ご指南願います」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご指南下さい」は、相手に指導を求める場合の、少し古風なフレーズです。
特に強い意図がない場合は、「ご指導ください」に言い換えることをおすすめします。