「お過ごしください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お過ごしください」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネスの会話で使用できる「お過ごしください」の解説です。

「お過ごしください」とは?意味

「お過ごしください」は、意味については現在のことを意味し、現状を維持してくださいという意味です。

なので、「末永くお過ごしください」という言葉は、現状維持で末永く生活してくださいという丁寧語になります。

他にも、「こちらでお過ごしください」と言えば、現状を維持する場所がこちらという場所になるということになります。

よって、「お過ごしください」は、現状を維持しつつ待機するという意味でビジネスで用いることができます。

「お過ごしください」の言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

「お過ごしください」は、現状を維持することを要望する丁寧な物言いですが、言い方を間違えると相手に対して皮肉を述べることにつながるので注意が必要です。

たとえば、離婚した上司の方に対して、「末永く奥様とお過ごしください」と言えば、これは皮肉です。

なので、相手のことをきちんと理解したうえで皮肉や嫌味にならないよう言葉を組み立てることが「お過ごしください」をビジネスなどで使用する際の注意点になります。


「お過ごしください」を使った例文

・『こちらでホテルを手配しましたので、そちらでお過ごしください』
この例は、ビジネスパートナーとなる方に対してホテルを手配していてそちらで休んで待機してくださいと丁寧に進言している例です。

相手側はホテルを用意してくれていますのでそれを利用しないわけには失礼に当たるのですが、実は相手側もすでにホテルを用意していた場合、お断りをすることも可能で、「お過ごしください」という言葉が無効になるケースもあります。

「お過ごしください」の返答や返信例

「お過ごしください」は、ビジネスにおいては、相手側の企業の人やとても偉い方に対して現状を維持してほしいという要望を伝えますので、返答側は、要望に応えるか答えないかというのが選択肢にあり、返答においては、「わかりました」とだけあれば、肯定したことになり、「結構です」に、「できません」「不要です」「いらぬおせっかいです」という言葉で拒否を示すことも可能です。

まとめ

「お過ごしください」は、相手側の方に対してお願いベースになる言葉ですので実は相手側はお断りしますという姿勢を出すことも可能です。

たとえば、企業側が次の日にも一緒にビジネスで同行してほしい場合、「ホテルの予約を取りましたのでそちらでお過ごしください」という言葉を述べても、実は、相手側の企業はお断りしますという姿勢を取ることが可能です。

無論、理由を説明する必要性がありますが、あくまで「お過ごしください」は、命令ではありませんので、強制力はありません。

しかも、この言葉が丁寧語なので、言葉を乱暴にすれば一応命令言葉に変換可能ですが、ビジネスで相手の方に対して命令をするというのは望ましい方法ではありませんので、「お過ごしください」という形で相手の方に要望を出すにとどめるのがビジネスの席では望ましいでしょう。