「ご判断にお任せいたしたく存じます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご判断にお任せいたしたく存じます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「ご判断にお任せいたしたく存じます」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ご判断にお任せいたしたく存じます」とは?意味

「ご判断にお任せいたしたく存じます」は、「ものごとの是非を相手の判断にゆだねる時に使われる丁寧な表現」という意味です。

ビジネスで、最終的に判断する人に対して「あなたが決めたことで異論ありません」という時に津川われます。

基本的に、相手にものごとを丸投げしているのではなく、ある程度議論を重ねて選択肢が限られた時に使われる表現です。

ただし、「いたしたく」「いたす」「存じます」はどちらも謙譲語で二重敬語となり、文法的に誤りです。

この場合は「ご判断にお任せいたします」が最もよく使われる言い回しになります。

「ご判断にお任せいたします」の成り立ち

「ご判断にお任せいたします」「ご判断+に+お任せ+いたします」で成り立っています。

「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「判断」「ものごと真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること」という意味、「に」は助詞、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「任せ」は動詞「任せる」の連用形で「他にゆだねる」という意味、「いたします」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の丁寧語表現です。

尊敬語と謙譲語、丁寧語が使われていますので、目上の人に使えます。


「ご判断にお任せいたします」の言葉の使い方や使われ方

「ご判断にお任せいたします」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『どちらの案にするかはご判断にお任せいたします』

ビジネスで戦術を決める時に、議論を重ねて良案2つに絞り、最終的な判断を上司や権限のある人に任せる時に使われます。

『稟議書にて処理するべきか、ご判断にお任せいたします』

何らかの問題があって未精算のまま残っている取引などに対して、更に追求するか稟議書で処理するかを上層部に判断してもらう時に使われます。

「ご判断にお任せいたします」の類語や言いかえ

「ご判断にお任せいたします」の類語や言いかえは以下の通りです。

「ご判断にお任せしたく存じます」

「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の丁寧語表現です。

目上の人に「あなたの判断に任せたいと思います」と伝える時に使われます。

「ご意向にお任せいたします」

「意向」「どうするつもりかという考え」という意味で、相手が持つ方向性のことです。

手段ややり方というよりは、ものごとの考え方や指針などを任せる時に使われます。

まとめ

今回は「ご判断にお任せいたします」について紹介しました。

「ご判断にお任せいたします」は、「相手の判断にゆだねる時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。