この記事では「お気遣いいただき申し訳ありません」について解説をします。
「お気遣いいただき申し訳ありません」とは?意味
気を遣ってくれたことに対してすまないという気持ちを表すものです。
「お気遣い」は「気遣い」に「お」をつけたものです。
「お」をつけると、丁寧な表現にすることができ、また尊敬の意を表す語にすることもできます。
「気」は、気持ちや心の働きのことを指します。
「いただき」は「いただく」のことで、「もらう」の謙譲語です。
自分の側を低めた表現で、もらっているのは話し手です。
「申し訳ありません」はすまないという意を表します。
「お気遣いいただき申し訳ありません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、気を遣ってくれたことに対して申し訳ない気持ちを表すときに用います。
使用する場面は、体調を気遣ってくれたとき、仕事の進み具合を気遣ってくれたとき、贈り物を受け取ったときなどです。
あれこれと気を遣ってもらうと、気を遣わせたことを悪く思うことがあるでしょう。
あれこれと考える負担を相手にかけてしまったように感じます。
それに対してすまない気持ちを表す言葉です。
たとえば、体調不良で会社を休み、その後復帰をして仕事ができるようになったとき、上司が体調を心配して声をかけてくれたとします。
このようなとき「自分が体調を悪くして迷惑をかけたのだ」など思うこともあると思います。
迷惑をかけたので謝りたくもなるでしょう。
しかし、気を遣ってくれたことに対しては謝罪の言葉を述べるのではなく、感謝の言葉を述べるのが適切です。
気を遣った方としては、謝れるよりも感謝された方がうれしいことでしょう。
気を遣って欲しくないという意味で「お気遣いなく」と返したくもなりますが、これは目上の人に対しては失礼になることがあります。
「なく」で終わらせるのではなく、「なさらないでください」などと表現をします。
「お気遣いいただき申し訳ありません」を使った例文
・『体調についてお気遣いただき申し訳ありません』
「お気遣いいただき申し訳ありません」の返答や返信例
何について気を遣ったのかによって返答の内容が変わります。
体調のことを気遣ったのなら無理をしないようにといった意味のことを伝えます。
仕事の進み具合を気遣ったのなら励ます言葉を伝えます。
贈り物をした場合は、返答をしないことがあります。
まとめ
相手を気遣う言葉を使えば人間関係は円滑になることでしょう。
気を遣ったつもりでも、言葉遣いが丁寧でないと相手を不快にさせてしまう可能性があります。
このような言葉は相手を思う気持ちが込められており、人との関係を良好に保つことに役立ちます。